海外
海外について紹介します-
事例
「アラブ人が日本で医師になれるわけない」そんな先入観をこわしたい─オサマ・イブラヒム氏
ほぼ前例のない、アラブ人による日本での医師免許取得──。そんな難題に、あえてチャレンジしたエジプト人医師がいます。東京歯科大学市川総合病院で眼科医として後期研修中のオサマ・イブラヒム先生。ソフトな語り口に穏やかな笑顔が印象的なイブラヒム先生ですが、医師免許取得に至るまでは苦難の連続だったそうです。慣れない文化環境での生活、日本語の習得、本業とアルバイトで激務の日々…。しかし、そんな様々なチャレンジが「自分を成長させてくれた」と語ります。その原動力や、日本とエジプトの医療の違いなどを伺いました。
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コラム
「6日働き6日休む」医師も まるで天国?豪州医師の働き方―海外の医師はこう考える vol.3
オーストラリアで働いていたとき、驚いたのが「休みやすさ」だ。医師たちが、お互いを自宅に招きあってBBQをしたり、手つかずの自然が残る森や砂漠や海のそばに行ってキャンプやハイキングを楽しんだり――それこそオーストラリアの”lay-back”の文化を享受できたように思う。なぜ、オーストラリアではこうした体制が可能だったのか。現地で考えたことを紹介したい。
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事例
「教授選落ちて踏ん切り」年半分を海外で過ごす女医の人生観
浅草生まれの浅草育ち。生粋の江戸っ子で明るく笑顔が印象的な小児科医の岩川眞由美氏。国境なき医師団に初挑戦してから15年後の60歳の時に再び参加し、イラクや南スーダン、ナイジェリアなどに飛んで活動をしています。半年ずつ海外と日本の2つの拠点で生活する「半分海外、半分母国」の生活を続ける理由は、医学生時代と、派遣先での現地人との出逢いにありました。
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コラム
医師の6割以上が女性の国、モンゴルで思うこと―海外の医師はこう考える vol.2
一般的に、旧共産圏の国々に行くと、女性の社会進出度が高いことを実感する。モンゴルもその一つである。各国の統計をまとめている米国議会図書館によると、モンゴルの医師の女性比率は、66%。とくに筆者が専門とする小児科領域では、小児科医師の100%近くが女性である。なぜ、このような体制が生まれたのか。現地を視察した様子から論じたい。
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コラム
中国の病院で見た衝撃 現地“中医師”から学ぶこと―海外の医師はこう考える vol.1
中国の病院では、西洋医学だけではなく、中国医学(中医学)も一般的なアプローチ手法となっている。診断や治療の体系そのものが異なる2つの医学が、どのような距離感や関係性をもって、共存していけるのか。先日訪れた北京中医医院で、各部署での診療を見学させてもらいながら、考えていた。
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事例
途上国での経験はキャリアアップか否か 欧米と日本の違い
世界約70の国と地域で人道支援活動を展開している、国境なき医師団。多様な文化圏での診療風景から見えてくる、日本の強み、他国から学ぶべきポイントとは―。
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事例
英語ができなければ国際貢献は不可能?
「国外で医師としてのキャリアを積みたい」と考えたとき、関門のひとつになり得る“語学力”。現地でスムーズな診療を行うためには、患者はもちろん、同僚となる仲間とも言語や文化の壁を乗り越えなければなりません。
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事例
国境なき医師団を理由に退局申し出 思わぬ結末とは
やりがいがある反面、様々なハードルもある国境なき医師団での活動。職務にもよりますが、一度派遣されると最低でも4週間以上現地に滞在しなければならないため、日本国内の常勤先の医療機関との折り合いをつけるのが難しいと考える医師も多いのが実情です。今回は、新潟県の魚沼基幹病院で産婦人科部長として働くかたわら、国境なき医師団の活動にも参加し続けている鈴木美奈先生に、日本でのキャリアとの両立について伺いました。
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事例
「二度と行きたくない」国境なき医師団に、女性医師が参加し続ける理由
医師のキャリアの分岐点となる40代。内科医の平井亜由子氏は40歳で国境なき医師団に初挑戦し、今は活動している国の公衆衛生の一端を担うまでに活躍しています。しかし、1回目の活動を終えたときの感想は「もう二度と行かない」。それでも平井氏が活動を続けるのは、ある理由があります。
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事例
「消毒薬が死の原因をまき散らしている」?異文化圏で医療に携わる難しさとは
医療人類学的な物の見方からすれば、人びとの病気への理解や対処の仕方は、国や文化によって千差万別。グローバル化する社会に生きるわたしたちには、医療の多様性を尊重することが求められています。しかしその一方で、わたしたち医療者には、ときに国や文化を越えて、人びとの病気への理解をひとつの方向へ導かなくてはならない場合があります。
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事例
日本人外科医は世界で通用する?
世界各地の紛争地帯や災害地域に赴く、国境なき医師団。その第一線では、各国から集まった医師が肩を並べ、現地の複雑な医療ニーズに応じています。こうした状況下、日本人医師はどのように活躍しているのでしょうか――。
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事例
医師不在でも大丈夫?「持ちつ持たれつ」で地域医療を負荷なく続ける―安成英文氏
地域医療を担う医師の悩みの1つが、出張などで医療機関を不在にしにくいこと。全ての往診に1人で対応することに難しさを感じた安成英文氏は、熊本県玉名地域で「たまな在宅ネットワーク」を立ち上げました。主治医不在時でも代理医師が対応するこの仕組みは、玉名地域の未来をどう変えていくのでしょうか。