コラム
医師のキャリアに関するコラムをご紹介します。-
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韓国医療に見た、光と影―海外の医師はこう考える vol.6
電子カルテシステムなど、医療の電子化が進んでいる韓国。その様子は一部、日本のメディアでも紹介されており、日本はその後塵を拝しているとも言われる。私自身も現地への視察へ赴いたが、実際にその勢いには驚いた。再生医療研究などに積極的に取り組む同国では幹細胞を使った実験的医療も進展を見せており、人類が想像してきたような「未来の医療」を実現させようという本気度を感じた。とはいえ、同国の医療現場においても、課題は多いそうだ。今回は、小児科医として現地と双方の小児医療の状況について意見交換した時の様子について、紹介したい。
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バングラデシュ、公的医療への不信感はこうして生まれた―海外の医師はこう考える vol.5
日本を含め、多くの国々において医療は公的な制度に組み込まれて運用されている。しかし、そんな公的医療に対する信頼感は、国によっても大きく異なる。バングラデシュで見た光景は、公的医療のあり方について深く考えさせるものであった。 バングラデシュと聞けば、テロなど恐ろしい情報もあり、いささか後ろ向きな印象を抱かれる方も多いかもしれない。しかし実際は、カオスの中で元気に生きる人々がおり、多くの人々、特に現場の人々は志を持ち、親日の国であり、居心地は決して悪くない。今回は、そんなバングラデシュの医療のあり方について考察したい。
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タイが医療大国になれた理由―海外の医師はこう考える vol.4
日本では、医療ツーリズムの本場としても知られている、タイ王国。私的病院を中心に、高度な医療を提供することで、他国からも患者がやってくる東南アジアの医療大国だ。近年にはすべての住民に公的医療保障を提供する形が整った。経済規模や背景にある貧富の差を勘案すると、保健指標としても、優秀な国である。今回はそんなタイの医療事情について、考察を深めたい。
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女医を悩ます「2人目の子」のタイミング―女医の「2人目」問題 vol.2
当然のことながら、子どもを授かるということはそう簡単なテーマではありません。2人目に限らず、「いつ子どもを出産するか」は、働く女性にとっての永遠のテーマとも言えます。難しい問題ではある一方で、「いつ出産したら、どんなリスクがあるのか」を意識しておくことで、出産・育児がスムーズになる側面もあるでしょう。2人目の出産を悩んだ女医の一人として、2人目の子どもをいつ出産すべきか、読者の皆さんと一緒に考えたいと思います。
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女医に立ち塞がる「2人目の子」の壁―女医の「2人目」問題 Vol.1
私の親しい女医仲間や女医に限らずとも、仕事を持つ女友達の間では、「2人目どうする?」という話題が顔を合わせるたびに出てきます。自分の身の回りだけでもこれだけありふれているのだから、全国的にみたらかなりの割合で「2人目」について悩んだり考えたりしている女性がいるということではないでしょうか。私自身も1人の子どもを持ち、今すぐではないにしろ、近しい将来2人目も考えている当事者ですので、自分の考えや、周囲の声も織り交ぜながら、読者の皆様と一緒に「2人目問題」についての事柄を整理していければ幸いです。
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開業を検討している医師に、ここだけは押さえて欲しいこと―開業までのロードマップ(6)
開業医T先生の開業までのロードマップ最終回。開業して実際にどのくらいの期間で費用回収ができたのか、医療法人へ切り替えた理由、そして最後に開業をお考えの医師のみなさんへのアドバイスを掲載。
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人が集まるクリニックの仕掛けとは―開業までのロードマップ(5)
開業医T先生の開業までのロードマップ第5回。スタッフの採用や開業の宣伝について掲載。
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開業場所の選定で、忘れてはならない視点―開業までのロードマップ(4)
開業医T先生の開業までのロードマップ第4回。今回は開業地や物件探しについて掲載してます。
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実録! 1億円の開業資金の集め方―開業までのロードマップ(3)
開業医T先生の開業までのロードマップ第3回。今回は資金調達、設計・内装についてお伝えします。
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開業の難所 事業計画の組み立て方―開業までのロードマップ(2)
開業医T先生の開業までのロードマップ第2回。まず定めたい医院の治療方針や事業計画についてお伝えします。
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どのくらい大変?開業までの1年間―開業までのロードマップ(1)
医師のキャリアの選択肢のひとつである「開業」。開業をするためには、何をどのように進めればよいか迷う先生もいらっしゃるのではないでしょうか。わたしは、約20年前に腎臓内科クリニックを開院しました。今回は、開業の経緯、開業までに必要な選定や決定事項についてお伝えできればと思います。
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「6日働き6日休む」医師も まるで天国?豪州医師の働き方―海外の医師はこう考える vol.3
オーストラリアで働いていたとき、驚いたのが「休みやすさ」だ。医師たちが、お互いを自宅に招きあってBBQをしたり、手つかずの自然が残る森や砂漠や海のそばに行ってキャンプやハイキングを楽しんだり――それこそオーストラリアの”lay-back”の文化を享受できたように思う。なぜ、オーストラリアではこうした体制が可能だったのか。現地で考えたことを紹介したい。
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医師の6割以上が女性の国、モンゴルで思うこと―海外の医師はこう考える vol.2
一般的に、旧共産圏の国々に行くと、女性の社会進出度が高いことを実感する。モンゴルもその一つである。各国の統計をまとめている米国議会図書館によると、モンゴルの医師の女性比率は、66%。とくに筆者が専門とする小児科領域では、小児科医師の100%近くが女性である。なぜ、このような体制が生まれたのか。現地を視察した様子から論じたい。
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中国の病院で見た衝撃 現地“中医師”から学ぶこと―海外の医師はこう考える vol.1
中国の病院では、西洋医学だけではなく、中国医学(中医学)も一般的なアプローチ手法となっている。診断や治療の体系そのものが異なる2つの医学が、どのような距離感や関係性をもって、共存していけるのか。先日訪れた北京中医医院で、各部署での診療を見学させてもらいながら、考えていた。
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大学医局を出てからの気付き、そして自身の変化―わたしの医局論(4)
大学医局を退き、次の勤務として選んだ場所は福島県南相馬市にある市立病院でした。福島第一原発から23 kmの地点に存在する被災地病院です。赴任して間もなく“あること”に気付き、そこからは医師の枠を超えた活動に取り組むようになりました。今回は、大学病院と市中病院の違い、社会活動について触れていきたいと思います。
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大学医局で、約18年間走り続けられた理由―わたしの医局論(3)
約18年間というそれなりに長い年月を大学組織で過ごしてこられたのは、やり甲斐やモチベーションがあったからこそ。前稿にて、大学病院を辞職するまで経緯を赤裸々に打ち明けてしまった手前、多少の矛盾があるかもしれませんが、わたしの大学病院時代黄金期についての思い出を懐かしく語りたいと思います。
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退局を段取りよく、円満に進めるために必要なこと―わたしの医局論(2)
わたしは、「これ以上、大学にいても成長はない」と判断して医局を辞めました。もちろん、そのような結論を導き出すまで、さまざまな葛藤があったことも事実です。今回は、わたし自身の経験を織り交ぜながら、「医局退局」について詳しく述べていきたいと思います。
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医局所属18年の准教授が、「退局」を決めるまで―わたしの医局論(1)
卒後18年間所属していた大学医局を辞し、公的病院での勤務を始めて6年が経過しました。大学病院時代を振り返ると、忙しくも自分を成長させてくれた時間だったと感じています。そんなわたしが、なぜ突然医局を辞めたのか―。今回は、医局入局から退局にいたるまでの軌跡を綴っていきたいと思います。
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どう築く?産後のキャリア―女医のつれづれ手帖(22)
子供が生まれたことで、医師としての目標と母としての理想の狭間で揺れる方も多いでしょう。復職するのか否か、働き方はどうするのかなど、悩む内容も人それぞれ。今回は、私なりの産後のキャリアプランの描き方についてお話したいと思います。
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医師の世界にもある介護離職 どう備える?
誰にでも起こりうる、家族の介護。医師の場合も、介護を理由に働き方を変えたり、転職をしたりするケースがあるそうです。今回は、医師紹介会社のコンサルタントに「医師と介護」について、解説してもらいました。