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転職を機に、自由診療領域に挑戦した医師たち―医師の転職カルテvol.7

2018年10月1日

医師の働き方の一つとして、自由診療があります。病気を治すことを目的とする保険診療とは異なり、自由診療はゼロからプラスを作る領域とも言われます。抵抗感を示す医師が多い一方で、関心が高い医師がいるのも事実です。実際に自由診療に転職した医師は、何を目指し、どう働いているのか――。医師人材紹介会社のコンサルタントに実例を聞きました。

美容から再生医療まで、多岐にわたる自由診療

自由診療と聞くと、美容皮膚科や美容外科、レーシック、AGAなど病気ではない領域をイメージするかもしれません。しかし、実際には不妊治療やEDといった生殖医療、健診などの予防医療、再生医療にかかわる領域など多岐にわたります。
また、自由診療は保険診療よりも高収入が得られ、プライベートの時間も確保しやすいことが通例です。それらを目当てに転職する医師もいますが、ほかに目的がある医師もいるようです。医師人材紹介会社のコンサルタントが実際に対応した事例を紹介します。

Case1 三次救急病院の産婦人科→不妊治療専門クリニック
三次救急病院の産婦人科で、幅広い領域に携わっていた医師。体力的に厳しくなってきたため、QOLを重視した働き方を希望するようになった。産婦人科医としてのキャリアは活かしたいが、分娩はハードすぎて、健診では物足りない。そこで、医師人材紹介会社に提案された不妊治療専門クリニックに転職。これまでの勤務でも不妊治療を行った経験があるため、抵抗感はなかった。現在は生殖医療専門医として活躍している。

美容外科未経験で、指導体制の整ったクリニックへ転職

Case2 大学病院の形成外科→美容外科クリニック
大学病院の形成外科医として勤務。やりがいを感じながらも、「“マイナスをゼロに戻す”医療だが、完全に元通りにならないことが多い」とも思っていた。そうした中で、“ゼロをプラスにする”美容外科に関心を持つようになった。二重手術や豊胸手術などの技術に、形成外科医として職人的な興味がわいたのだ。一方で、首都圏で働いてみたいという希望もあった。医師人材紹介会社に相談すると、首都圏には美容外科の求人が多いことを知った。また、収入のことはあまり考えていなかったが、コンサルタントから美容外科医の年収相場を聞き、予想以上の高額に驚いた。
意を決して、転職活動を開始。配偶者(医療従事者)は自由診療に難色を示したが、新たな技術を身につけられること、収入が倍以上になることなどを話し、説得。指導体制が手厚く、症例数の多いクリニックに入職し、意欲的に働いている。
Case3 急性期病院の形成外科医→美容外科クリニック
もともと、「患者の悩みを手術できれいに治したい」という動機で形成外科医になった。いつかは美容外科に転科したい気持ちを持っており、40代に差し掛かった時「年齢的に、今が最後のチャンス」と感じ、医師人材紹介会社に相談した。
美容外科は未経験だったため、指導体制が整った美容外科クリニックに転職した。年収は500万円以上ダウンしたが、研修期間だと捉えて研さんを積んだ。その後、より症例数が多くて昇給の上がり幅が大きい美容外科クリニックへの転職を希望した。美容外科医として独り立ちするまで数年はかかると言われるが、できるだけ早く、手技を身につけたかった。医師人材紹介会社から紹介された美容外科クリニックへ再度転職。美容外科医として一通りの経験ができるようになり、さらに年収は希望金額に近いものとなった。

不安がなくなるまで遠慮なくコンサルタントに相談を

前出のコンサルタントによると、自由診療の転職にはいくつかポイントがあります。
一つは、クリニックの規模です。大手グループのクリニックは、独自の研修制度を持っており、症例数が多い傾向が見受けられます。加えて、患者からのクレーム対応にも慣れています。
「大手のクリニックの中には、専門のクレーム対応部署を設けていて、医師が直接関与せずに済む態勢のところもあります」(コンサルタント)。
それに対し、中小規模のクリニックは大手ほどの症例数はないものの、院長クラスから直接指導を受けられる場合があります。同期と切磋琢磨するより、院長と1対1でじっくり手技を身につけたい医師に向いているかもしれません。

また、「一度、自由診療で働くと、再び保険診療に戻れなくなるのでは?」と心配する医師もいます。
「自由診療と保険診療では収入の水準が違うため、医師自身の気持ちとして戻りにくい場合があります。また、保険診療を離れた年月が長いと、受け入れてくれる医療機関が限られるのも現実です。自由診療が自分に合わなかった場合を想定し、別の選択肢も考えておくことをお勧めします」(コンサルタント)
保険診療か自由診療かは、医師のキャリアにおいて極めて重大な選択です。不安や疑問がなくなるまで、遠慮なくコンサルタントに相談することが大切と言えるでしょう。

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