1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. 転職ガイド
  4. その他
  5. グループ病院にまつわる“ノルマ”は本当か?―医師の転職カルテvol.9
その他

グループ病院にまつわる“ノルマ”は本当か?―医師の転職カルテvol.9

2018年10月22日

「グループ病院」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。売り上げノルマがある、離職率が高い……そうしたイメージがあるとしたら、誤解かもしれません。グループ病院で働くメリットやデメリット、実際の転職事例について、医師人材紹介会社のコンサルタントが語ります。

そもそもグループ病院とは?

グループ病院の明確な定義はありませんが、概ね10施設以上を抱える民間の医療グループの病院を指します。一部の大手医療グループの本院は300床以上の大規模病院で、三次救急医療を担っています。しかし、多くは100~200床規模のケアミックスや、二次救急医療の病院です。

ガバナンスが効くことのメリット、デメリット

医師人材紹介会社のコンサルタントは、グループ病院のメリットについてこう語ります。
「グループ病院は法人規模が大きいため、収益性が安定しており、労働環境が整備されている傾向があります。グループによっては看護学校を経営しており、看護師の質が標準化されています。学会参加費や住宅手当、退職金など制度面も整っています」
また、組織としてのガバナンスが機能しているのも特徴的です。
「本院を中心とした統制があるわけでなく、各病院の各部署が主体性を持ち、診療に関する意思決定や合意形成をする環境があります。むしろ、単独の民間病院は経営者のトップダウンが強いように見受けられます」

一方のデメリットは、給与や労働条件についてやや融通が利かないことが挙げられます。
「ガバナンスが機能しているために職員の評価基準が決まっており、“特別扱い”があまりないのです。単独の民間病院などでは、経営者の判断で破格の待遇が認められることもありますが、グループ病院では期待できません。ただ、グループ病院であっても、育児中の女性医師への配慮など、ある程度、柔軟な働き方は可能です」

「厳しいノルマ」は本当に存在するのか?

グループ病院といえば、“売り上げノルマが厳しい”“離職率が高い”というイメージがあり、不安に感じる医師もいるかもしれません。
「確かに、一昔前はそうしたグループ病院も少なくありませんでした。しかし、最近ではめったにないようです。診療科ごとに売り上げ目標が設定されていても、不必要な検査や治療をするよう言われることはありません。目標を達成できないからといって、医師が減給されるという話も聞きません」

もともと民間病院は、国公立や公的病院より医師の入れ替わりが多いものです。離職率の高さは、グループ病院に限った傾向ではありません。
「管理職クラスの医師がグループ内を異動することはままありますが、基本的に本人の意思が尊重されます。多いのは、年齢の高い医師が、自身の体力を考えてグループ内の急性期病院からケアミックス病院に異動を希望するケースです」

プライベートの時間を増やすためグループ病院に転職

以下は、実際にグループ病院に転職した医師の事例です。

大学病院→大手医療グループのケアミックス病院 消化器内科医、30代、男性
幼い子どもと一緒に過ごす時間を増やすために転職を決意。前職は大学病院勤務だったため、民間より公立病院を希望していたが、公立病院の多くは医局派遣の医師で埋まっており、選択肢が少なかった。医師人材紹介会社に相談したところ、希望条件と合致した病院の一つとして、大手医療グループのケアミックス病院を紹介された。
「グループ病院は売り上げノルマがあるのでは」と聞いたことがあったが、面接を受けると誤解であることがわかった。希望する医療機器の導入にも応じてもらえ、診療環境にも問題はない。前職より残業時間が少なく、オンコールもない。当直はあるが、回数は大幅に減った。入職後は、自分のライフスタイルに合った働き方ができている。
ただし、大学病院と違って他院からの紹介患者ばかりではない。医師も集患について考えねばならず、そこは新たな課題であると感じている。

グループ病院の働き方についてはあまり情報がないこともあって、さまざまな噂や評判が立ちやすい傾向があります。しかし、噂だけで判断せず、実際に見学をしたり、コンサルタントから情報を得たりしてみると、「実は希望条件に一致していた」という展開が待っているかもしれません。

転職をお考えの先生へ

もしも先生が転職をお考えでしたら、エムスリーキャリアにお任せください。
先生が、最善の意思決定をできるようサポートしています。

転職活動はさまざまな事務作業が伴い、情報収集や、面接等のスケジュール調整、条件交渉などを個人で担うと負担が重くなります。これらはすべて、エムスリーキャリアのコンサルタントにお任せいただけます。

また、条件交渉では、先生から直接は言いにくいことをコンサルタントが代わりに伝えるため、精神的な負担も少なく済むかと思います。

転職をご検討中でしたら、ぜひご連絡ください。

エムスリーキャリアは全国10,000以上の医療機関と提携して、多数の求人をお預かりしているほか、コンサルタントの条件交渉によって求人を作り出すことが可能です。

この記事の関連キーワード

  1. 転職ガイド
  2. その他

この記事の関連記事

  • その他

    「数年後に転職したい」動くべきタイミングは?――医師の転職カルテvol.17

    転職はしたいが、事情があって入職時期は2~3年先になってしまう――。このように長期的なスパンで転職を考える医師は少なくありません。どのタイミングで転職活動を開始すべきか悩ましいところですが、医師人材紹介会社のコンサルタントは「入職時期が数年先でも、早めに動いておいた方がいい」と話します。この理由について、実際の転職事例を交えて解説します。

  • その他

    パートナー都合で転職することになったときに、気を付けたいこと――医師の転職カルテvol.16

    もし、パートナーが転勤を命じられたり、転居を伴う転職をすることになったりして、自分自身も転職せざるを得なくなったら──。馴染みがない土地で、新しい職場をどのように探せばよいのでしょうか。今回は、パートナー都合による転居を伴った医師の転職事例と転職活動時のチェックポイントについて、医師人材紹介会社のコンサルタントにお聞きしました。

  • その他

    介護でUターンする医師の転職事情とは―医師の転職カルテvol.14

    故郷に住む親の介護をどうするか――。医師としてキャリアを積み、仕事が波に乗ってきた頃に浮上する悩みです。急に親が倒れてやむを得ずUターン転職、というケースもありますが、数年後を見据えて早めに転職する医師も多いようです。医師人材紹介会社のコンサルタントに、実際の事例と、転職時のポイントを聞きました。

  • その他

    子育て中の女性医師が、転職に踏み切る理由―医師の転職カルテvol.13

    女性医師のキャリアは、出産や子育てによって少なからず変動します。以前であれば、出産を機に医療現場から離れるケースがよくありました。しかし、最近は子育て中であっても常勤で活躍したり、非常勤から常勤に復帰したりする女性医師が珍しくないようです。医師人材紹介会社のコンサルタントが、事例に基づいて解説します。

  • その他

    60歳以上の医師の転職事情とは?―医師の転職カルテvol.11

    「生涯、医師であり続けたい……」。そう思いつつも、定年後のセカンドキャリアを具体的にイメージしていない医師は少なくありません。60歳以上の医師の転職市場と、定年後に転職を果たした医師の事例について、医師人材紹介会社のコンサルタントに聞きました。

  • その他

    産業医への転職事例。病院への転職とどう違う?―医師の転職カルテvol.8

    企業の従業員の健康を守り、近年では企業の健康経営の担い手としても期待される産業医。臨床以外のキャリアを考える医師に、以前から人気のある働き方です。企業と医療機関とでは、転職活動の流れや入職後のポジションが異なります。

  • その他

    転職を機に、自由診療領域に挑戦した医師たち―医師の転職カルテvol.7

    医師の働き方の一つとして、自由診療があります。病気を治すことを目的とする保険診療とは異なり、自由診療はゼロからプラスを作る領域とも言われます。抵抗感を示す医師が多い一方で、関心が高い医師がいるのも事実です。

  • その他

    「医療ステージ」を変えるキャリアチェンジ―医師の転職カルテvol.6

    転職を機に、医療ステージ(勤務先の医療機能)を変える医師がいます。多くは、急性期医療から回復期や慢性期などに移りますが、高度急性期から急性期、あるいは研究職から在宅医療へと移るケースもあります。いずれも思い切った選択ですが、これまでとは違うやりがいを感じる医師も多いようです。具体的な事例を紹介しましょう。

  • その他

    病気やハンディキャップを抱える医師の転職―医師の転職カルテvol.4

    医療のプロである医師も、時には病気やけがを負います。治療や療養が一区切りつき、再び医療現場に戻る際、これまでと同じ働き方ができるといいのですが、必ずしもそうとは限らないのが現実です。

  • その他

    教授選の影響で転職…覚悟を決めた医師たち―医師の転職カルテvol.3

    医師が転職を考えるタイミングの一つに「教授選」があります。長年、目を掛けてもらっていた教授が退官した、懇意にしていた上級医が教授選で敗れた、新しい教授と折り合いが悪い……。いくつかのパターンがある中から、人材紹介会社のコンサルタントが典型例を紹介します。

  • 人気記事ランキング