年末年始に向けて、お歳暮を「誰に何を贈るか」「贈らないとダメだろうか……」などと頭を悩ませる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、医師539人に、お歳暮に対する考え方、今年の予定などを聞きました。前編ではお歳暮への肯定・否定、今年贈る予定件数をご紹介します。
(※)2020年10月31日~11月8日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施。医師539人が回答。
お歳暮肯定派、年代が上がるほど多く
お歳暮が必要な文化だと思うか、という質問に対して、「そう思う」「ややそう思う」を肯定派(46.2%)、「どちらとも言えない」を中立派、「あまりそう思わない」「全くそう思わない」を否定派(32.1%)と分類した割合で見てみると、お歳暮の必要性を肯定する層が14.1ポイント多い結果となりました。
上記の回答結果について年代別で見てみると、30代以下の肯定派が最も少なく、年代が上がるにつれて増えていく傾向が見られました。肯定・否定が拮抗するのは40代で、ともに4割程度。お歳暮を贈るべきかどうか悩んだら、40代以上の上司などに対して――つまり、多くの場合は贈るのが無難なようです。
賛否の理由には、さまざまな回答が寄せられました。以下に、その一部をご紹介します。
肯定派(「そう思う」「ややそう思う」の回答者)
中立派(「どちらとも言えない」の回答者)
否定派(「あまり思わない」「全くそう思わない」の回答者)
2020年、「お歳暮を贈らない」は約3割
実際に今年、贈る予定があるかどうかも尋ねました。すると、全体の約3割が「お歳暮を贈らない」と回答しています。お歳暮を贈る予定の方でも、1~3件と回答した人が全体の約3割、4~5件と回答した人が全体の約2割となり、お歳暮を贈らない、お歳暮を贈るけれども件数は多くないことがわかりました。
年代別では、世代間ギャップが大きく見られました。30代以下でお歳暮を贈る予定なのは約3割にとどまり、年代が上がるにつれて増えていきます。70代以上では約9割が贈る予定だとしています。 贈る件数も、6件以上を予定しているのは30代で4.2%と極少数ですが、70代以上だと47.8%。この割合は、年齢に比例して増えており、立場や年齢が上になるほど、お歳暮のやり取りが増加する傾向にあるようです。また、前述したように、60代以上の医師はお歳暮に肯定的であることも要因として考えられます。
勤務先別で見てみると、開業医の積極性が目立ちます。贈る予定を6件以上と答えたのが5割以上となりました。お歳暮を肯定的に評価した開業医からは「良好な病診連携に少しは寄与すると思われる」という意見もあり、近隣の医療機関との関係性を良好に保つ役割を担っていると言えそうです。
医師のお歳暮事情は、世代間ギャップが大きく表れる結果となりました。贈るべきか悩んだときの参考にください。中編では、お歳暮を贈る相手などについてご紹介します。
- お歳暮は必要? 医師539人の「お歳暮観」とは―医師のお歳暮事情(前編)【本記事】
- 勤務先別で違いは?医師がお歳暮を贈る相手―医師のお歳暮事情(中編)
- 医師が「嬉しい」「困る」お歳暮は?―医師のお歳暮事情(後編)
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