1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. ノウハウ
  4. 調査
  5. 勤務先別で違いは?医師がお歳暮を贈る相手―医師のお歳暮事情(中編)
調査

勤務先別で違いは?医師がお歳暮を贈る相手―医師のお歳暮事情(中編)

2020年12月19日

日本の慣習として根付いている、お歳暮文化。今回は、m3.com会員の医師を対象に、お歳暮についてのアンケート(※)を行ったところ、539人の医師から回答を得ました。医師がお歳暮を贈る相手、1件あたりの予算はどのようなものなのでしょうか。
(※)2020年10月31日~11月8日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施

お歳暮を贈る相手、「勤務先の上司、先輩」が多数

※いずれも「お歳暮を贈る予定がない」の回答を除く

今年お歳暮を贈る相手を全体で見たときに、一番票を集めたのは「勤務先の上司、先輩」になりました。勤務先別で見てみると、大学病院、医局派遣の勤務医の多くが、勤務先の上司、先輩にお歳暮を贈ると回答しており、上下関係の強いつながりがあることが伺えます。フリーランスの医師が仕事関係者でお歳暮を贈る相手として最も多く回答したのも、勤務先の上司、先輩となりました。また、多くの開業医が連携先 の医療機関にお歳暮を贈ると回答しています。お歳暮を贈る理由として「日頃の感謝」「お世話になっているから」「挨拶のようなものだから」など、日頃の気持ちを示すためといった声が多く集まりました。

次に、お歳暮を贈る具体的な理由をご紹介します。

習慣

  • 日本の文化。コミュニケーションを取り合いたいから。(40代)
  • お世話になっている人への古くからの習慣なので。(60代)
  • 以前からやり取りしているから、半ば慣習となっている。(60代)
  • 挨拶代わり

  • 親戚づきあいのため、お歳暮お中元をネタに連絡を取っているので。(40代)
  • なかなかお会いできないお世話になった方々へのご挨拶。(50代)
  • 自分の子供の配偶者の親とはめったに顔を合わせることがないので、形だけでも贈り物をしている。(60代)
  • 感謝の気持ちを伝えるため

  • ここまで育てていただいた先輩に、感謝の気持ちを伝えるため。(50代)
  • その年にお世話になった人には、お礼を形にしたい。(60代)
  • 病診連携している医療機関や、恩師に感謝の気持ちを伝えるため。(60代)
  • 仕事上の交流

  • 医局人事関連のため。(50代)
  • 開業しているので、いつもお世話になっている紹介先の病院のスタッフには、お歳暮を贈っている。(50代)
  • 患者さんがお世話になっているので。(60代)
  • その他

  • 子どもの習い事の先生に贈っている。子どもは練習熱心ではないが、見捨てず細く長く教えていただいている。(40代)
  • 会って話す機会が少ないほど、形にしておく方が印象に残ると考えています。(50代)
  • ふだんのご無沙汰を帳消しにすることが出来そうなので。(70代以上)
  • お歳暮の予算は、お互い無理のない範囲で

    ※「お歳暮を贈る予定がない」の回答を除く

    お歳暮1件あたりの予算は、3,000~5,000円未満という回答が約半数を占めました。その理由は、決して自身の予算金額だけではないようです。お歳暮を贈るうえで「金額」を最も重視している方(詳細は後編を参照)からの意見には、「高価なものは先方も気を遣う」「相手にも負担にならない金額で」「無理のない範囲で」といった声も。相手の負担にならないようにという気遣いが反映された結果と言えそうです。

    ※「お歳暮を贈る予定がない」の回答を除く

    お歳暮の購入場所として一番多く回答が集まったのが百貨店・デパート、次いで、インターネット通販となりました。実店舗での購入がまだまだ主流ではあるものの、インターネット通販が約2割を占めることから、時代の変化やインターネットでの買い物が暮らしに根付いていることが伺えます。
    (後編に続く)

    同テーマの記事シリーズはこちら

    エムスリーキャリアは、より多くの選択肢を提供します

    先生方が転職をする理由はさまざまです。

    • 現状のキャリアや働き方へのご不安・ご不満
    • ご家庭の事情や、ご自身の体力面などの事情
    • キャリアアップ、新しいことへの挑戦
    • 夢の実現に向けた準備

    など、多様なニーズに応えるために、エムスリーキャリアでは全国から1万件以上の求人を預かり、コンサルタントは常に医療界のトレンド情報を収集。より多くの選択肢を提供し、医師が納得のいく転職を実現しています。

    転職すべきかどうかも含め、ご相談を承っています。

    この記事の関連キーワード

    1. ノウハウ
    2. 調査

    この記事の関連記事

  • 調査

    「宿日直許可」の申請状況、約2割の医療機関が後手に(2023年5月)

    2024年4月から始まる医師の働き方改革。施行まで1年を切りましたが、貴院では「宿日直許可」を申請されましたでしょうか。今回は医療機関で働き方改革をご担当されている担当者119名から回答を得たアンケートを基に、最新の進捗状況をお伝えします。

  • 調査

    医師の働き方改革に暗雲?施行まで1年を切った改革の進捗と医師の本音

    2024年4月から施行される「医師の働き方改革」。時間外労働の上限規制が始まるため、労働時間が厳格に管理されている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は医師532名から回答を得たアンケートから、医師の働き方改革の進捗や最前線で働く医師の本音をご紹介します。

  • 調査

    医師の4割が都道府県またぐ転居に前向き

    医師は、ホワイトカラーに比べると勤務地の候補が多く、住む地域も選びやすい職種です。医師455人から回答を得たアンケートから、他都道府県への転居に対する意識と、勤務先として人気の都道府県を紹介します。

  • 調査

    地方に住みたい!医師が都会を離れる理由

    COVID-19流行をきっかけに、ホワイトカラーではテレワークの普及に伴い、社会全体で地方移住への関心が高まりつつあります。それでは、医師の地方志向はどうでしょうか。医師455人から回答を得たアンケートから、医師の地方転居や移住への興味、検討する上での条件を探ります。

  • 調査

    医師7割弱「補助ある」…研鑽=労働には賛否

    「医師の働き方改革」では、自己研鑽が労働時間に含まれるか否かなどが議論されてきました。2019年7月には厚生労働省から、上司の指示の有無によって労働時間に含まれるかどうかを判断する旨の通知が出ましたが、現場の医師たちはどう受け止めているのでしょうか。

  • 調査

    50歳過ぎても医師が研鑽を続ける理由

    キャリア形成や子育てがひと段落し、第二の人生も考え始める50代以降。いつ医師を引退するかは個人差があり、年齢を重ねても自己研鑽を続ける人は多くいます。今回は自己研鑽をテーマにしたアンケートから50~70代の医師421名の回答を抜き出し、ベテラン医師の自己研鑽の実態をお伝えします。

  • 調査

    人生100年時代に備える!40代に必要な学び

    知識・経験ともに臨床スキルが高まり、チームマネジメントや若手の教育を担う40代。働き盛りにあたる40代の中堅医師は、どのような自己研鑽を行っているのでしょうか。自己研鑽をテーマにしたアンケートから40代医師114名の回答を基に、実態をお伝えします。

  • 調査

    週10時間が当たり前?若手医師の研鑽事情

    一人前の医師になるため、さまざまなことを学び、吸収していく20~30代。医師人生の中でも、最も集中的な自己研鑽が求められる世代と言えそうですが、その実態はどうでしょうか。

  • 調査

    実力?運?医師の出世に必要なこと

    医師の出世や役職について考察する本シリーズ。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、医師が出世するために必要なことや、最終的に就きたい役職、そこへ向けての出世の進捗についてご紹介します。

  • 調査

    「感謝どころか文句」4割の医師が出世に後ろ向き

    価値観が多様化し、出世して役職を得ることにこだわらない人も珍しくありません。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、医師が「出世したいと思わない」理由や、出世して困ったエピソードをご紹介します。

  • 人気記事ランキング

    この記事を見た方におすすめの求人

    常勤求人をもっと見る