1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. ノウハウ
  4. 調査
  5. 患者になって実感「誰もが大病を患う可能性がある」―医師の病とキャリア調査(後編)
調査

患者になって実感「誰もが大病を患う可能性がある」―医師の病とキャリア調査(後編)

2020年10月20日

m3会員を対象に、医師の病とキャリアについて聞く本シリーズ。後編では、医師357人の医師が回答したアンケート(※)結果に基づき、働き方を変更するにあたり相談した相手、病になってからの仕事観・人生観の変化についてご紹介します。
(※)2020年7月18日~26日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施

働き方の変更、「誰にも相談しない」という声も

罹患して働き方を変更するにあたり、相談した相手は「家族」が最も多く、次いでパートナーという回答結果となっています。一方で、「特に相談しない」という回答が全体の35%を占めており、その理由として「自分で決めるのが人生だと思う」「相談するに値する相手がいない」といったコメントが集まりました。

次に、なぜその相手に相談したかについてご紹介します。

家族

  • 家族に相談するのが当たり前だと思う(60代/小児科)
  • 働く場所、内容について相談した(60代/整形外科)
  • パートナー

  • 人生を共に送る相手だから(50代/小児科)
  • 一人での開業は続けられないから(60代/小児科)
  • 上司・同僚

  • 定年退職して非常勤になったので、当直を外していただいた(60代/麻酔科)
  • 外来の縮小、時間内勤務を心掛けるため(60代/糖尿病科)
  • 代診の手配が必要になるから(60代/整形外科)
  • 少しでも続けられるように(50代/皮膚科)
  • 友人

  • オン・オフつけたいので(50代/内科)
  • 大学病院での激務を続けては、自身の健康を損なうと思い、話を聞いてもらった(50代/内科)
  • 主治医

  • 狭心症で済んでいるうちは良いが、将来心筋梗塞を起こさぬよう、身体への負担を減らそうとしている(50代/麻酔科)
  • 慢性疾患であり、経過観察と対症療法を行っているため(50代/婦人科)
  • 外科処置が欠かせないため(40代/呼吸器外科)
  • 特に相談しなかった

  • 自分のことは自分で決める(40代/神経科)
  • 僕の仕事のことは、家族にはわからないから(50代/消化器科)
  • 自分で働き方を決められる立場にいるから(50代/産科)
  • 残された時間、家族のこと…医師が思いを馳せるものたち

    「病になってから仕事観・人生観が変わったか」という質問に対して、多くの人が「どちらかといえば変わらない/変わらない」と回答しました。

    一方で、「大いに変わった」「どちらかといえば変わった」と答えた方も2割いました。具体的にどのような変化があったのでしょうか。次に、その内容をご紹介します。

  • 誰もが大病を患う可能性がある(30代/麻酔科)
  • かつて上司たちのパワハラで過呼吸を起こし、適応障害を患ってから定期的にメンタルクリニックに通院していました。一歩間違えたら自殺していたと本当に思います。最終的に精神科に変更し、今は何事もなく仕事ができています。以前とは違い、生きているだけで儲けもの、最低でも生活する上で必要な金を稼げば良い、という現実的な考えを抱くようになりました(30代/精神科)
  • 家族をより、大切にするようになった(40代/消化器科)
  • 診療科を変えることを考えるようになった(40代/呼吸器外科)
  • 定期通院の必要性を実感した(40代/精神科)
  • 持病を抱える患者さんの気持ちが、よくわかった(50代/麻酔科)
  • 実際に患者に指導しているように、家庭血圧測定や減塩など日常の注意はするようになり、その継続の大変さはよくわかった(50代/内科)
  • 自分が死んだあとのことを考えるようになった(50代/消化器科)
  • 辛い時には辛いと言っていい。自分の得意分野をもっと広げていいと思った(50代/小児科)
  • 自らの命を削ってまでする仕事は、この世に存在しないと思うようになった(60代/内科)
  • C-PAP導入後、性格が自分でも丸くなったような気がする。イライラしなくなったかも(60代/内科)
  • 膿胸、手術、敗血症で、長期離脱してから、体調管理はしっかりするようになりました。ダブルヘッダーのオペはなるべく避ける。オペのはしごも避ける。おかしいと思ったら休養する(60代/脳神経外科)
  • 挑戦的姿勢が、やや保守的になった(60代/脳神経内科)
  • 残された時間を意識して生きるようになった(60代/呼吸器内科)
  • いつ人生が終わっても良いような生き方をしたいと思うようになった(70代/産婦人科)
  • 細く長く仕事が継続できるよう考えるようになった(70代/呼吸器科)
  • 同テーマの記事シリーズはこちら

    今の働き方を変えられないか、とお考えの先生へ

    まずは現職でご希望を叶えられないか模索いただくことをお勧めしていますが、もしも転職する以外になさそうであればご連絡ください。

    現職では難しくとも、他の医療機関や企業などでなら実現できるケースがあります。

    週4日勤務、時短、当直・オンコール免除、複数医師体制、担当業務を抑えるといったことは求人に記載されず、医療機関とのご相談次第なことも少なくありません

    エムスリーキャリアにお問い合わせいただければ、先生のご希望をどのように実現できそうかお伝えいたします。

    この記事の関連キーワード

    1. ノウハウ
    2. 調査

    この記事の関連記事

  • 調査

    「宿日直許可」の申請状況、約2割の医療機関が後手に(2023年5月)

    2024年4月から始まる医師の働き方改革。施行まで1年を切りましたが、貴院では「宿日直許可」を申請されましたでしょうか。今回は医療機関で働き方改革をご担当されている担当者119名から回答を得たアンケートを基に、最新の進捗状況をお伝えします。

  • 調査

    医師の働き方改革に暗雲?施行まで1年を切った改革の進捗と医師の本音

    2024年4月から施行される「医師の働き方改革」。時間外労働の上限規制が始まるため、労働時間が厳格に管理されている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は医師532名から回答を得たアンケートから、医師の働き方改革の進捗や最前線で働く医師の本音をご紹介します。

  • 調査

    医師の4割が都道府県またぐ転居に前向き

    医師は、ホワイトカラーに比べると勤務地の候補が多く、住む地域も選びやすい職種です。医師455人から回答を得たアンケートから、他都道府県への転居に対する意識と、勤務先として人気の都道府県を紹介します。

  • 調査

    地方に住みたい!医師が都会を離れる理由

    COVID-19流行をきっかけに、ホワイトカラーではテレワークの普及に伴い、社会全体で地方移住への関心が高まりつつあります。それでは、医師の地方志向はどうでしょうか。医師455人から回答を得たアンケートから、医師の地方転居や移住への興味、検討する上での条件を探ります。

  • 調査

    医師7割弱「補助ある」…研鑽=労働には賛否

    「医師の働き方改革」では、自己研鑽が労働時間に含まれるか否かなどが議論されてきました。2019年7月には厚生労働省から、上司の指示の有無によって労働時間に含まれるかどうかを判断する旨の通知が出ましたが、現場の医師たちはどう受け止めているのでしょうか。

  • 調査

    50歳過ぎても医師が研鑽を続ける理由

    キャリア形成や子育てがひと段落し、第二の人生も考え始める50代以降。いつ医師を引退するかは個人差があり、年齢を重ねても自己研鑽を続ける人は多くいます。今回は自己研鑽をテーマにしたアンケートから50~70代の医師421名の回答を抜き出し、ベテラン医師の自己研鑽の実態をお伝えします。

  • 調査

    人生100年時代に備える!40代に必要な学び

    知識・経験ともに臨床スキルが高まり、チームマネジメントや若手の教育を担う40代。働き盛りにあたる40代の中堅医師は、どのような自己研鑽を行っているのでしょうか。自己研鑽をテーマにしたアンケートから40代医師114名の回答を基に、実態をお伝えします。

  • 調査

    週10時間が当たり前?若手医師の研鑽事情

    一人前の医師になるため、さまざまなことを学び、吸収していく20~30代。医師人生の中でも、最も集中的な自己研鑽が求められる世代と言えそうですが、その実態はどうでしょうか。

  • 調査

    実力?運?医師の出世に必要なこと

    医師の出世や役職について考察する本シリーズ。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、医師が出世するために必要なことや、最終的に就きたい役職、そこへ向けての出世の進捗についてご紹介します。

  • 調査

    「感謝どころか文句」4割の医師が出世に後ろ向き

    価値観が多様化し、出世して役職を得ることにこだわらない人も珍しくありません。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、医師が「出世したいと思わない」理由や、出世して困ったエピソードをご紹介します。

  • 人気記事ランキング

    この記事を見た方におすすめの求人

    常勤求人をもっと見る