1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. ノウハウ
  4. 調査
  5. 6割が満足!医師のウェブ会議事情―ウェブ会議ツール利用調査(前編)
調査

6割が満足!医師のウェブ会議事情―ウェブ会議ツール利用調査(前編)

2020年10月22日

コロナ禍を受けて、zoomに代表されるウェブ会議ツールの利用が増えてきました。医師の間でも急速に利用され始めていますが、どのような点が評価され、どのような課題があるのか――。医師508名の回答を得たアンケート(※)結果から、前後編に分けて見ていきます。前編では医師の利用実態と満足度をお伝えします。
(※)2020年9月12~19日、m3.comの医師会員を対象にエムスリーキャリアが実施

積極派・消極派で2極化

はじめに、ウェブ会議ツールの利用頻度を尋ねたところ、「利用する」と答えた人が55.7%で半数以上を占めていました。一方、「利用しない」と答えた人は37.6%と、3割と超えています。2020年9月時点ではウェブ会議ツールが徐々に浸透してきたものの、全員が日常的に利用している状況ではないことがわかりました。

図1:ウェブ会議ツールの利用頻度(20~70代の医師508名が回答)

また、ウェブ会議ツール利用前の気持ちは「利用してみたい」が38.4%、「利用したくない」が31.8%で、積極派・消極派が2極化しています。自由コメントを見ると、消極派を生んでいる要因として、ウェブ会議ツールの使い方に慣れていないことがあるようです。

図2:ウェブ会議ツール利用前の気持ち(20~70代の医師508名が回答)

両派の声を一部抜粋してご紹介します。

利用したい

  • コロナの状況で接触は避けたい
  • 遠隔地や感染症の拡大時に、自院で会議ができるのは魅力である
  • 各自の意見が述べやすい。リラックスして会議などに参加できる
  • 新しいツールは好奇心から体験してみたくなる
  • ウェブ会議ツールを使った診療に興味がある

どちらとも言えない

  • 利用前はハードルが高かったが、一度使用すればその後は簡単だった
  • 特に音声だが通信トラブルも多い。セキュリティーが心配
  • 慣れないものは使いたくないという心理
  • 診察には問題あるが、会議は問題ない
  • 時間的には楽だが、議論が深まらず、会議前後の雑談なども不可欠と思われるから

利用したくない

  • 面倒くさい
  • Wi-Fi等につながる環境が必ず必要で、その上アプリやソフトが必要で、準備が煩わしい
  • 使い方がわからないときに相談できる窓口がない
  • 基本的には顔を合わせて話したい
  • 対面でのコミュニケーションに劣る。情報流出のリスクがある

「意外となんでもできる」、利用後の評価はまずまず

次に、ウェブ会議ツール利用後の満足度を尋ねたところ、満足した層が62%を占め、不満層は11.1%にとどまる結果となりました。利用前に積極的だった層が38.4%、消極層が31.8%だったことを踏まえると、利用後で印象が変わったことが伺えます。

実際、最初はインターネット通信環境を整えなければいけないデメリットがあるものの、移動の手間がなくなること、音声に加えて資料やチャットでコミュニケーションできることが、多くの人から評価されていました。しかし、人数が増えれば増えるほど双方向性が保ちづらい課題もあるようです。

図3:ウェブ会議ツール利用後の満足度(ウェブ会議ツールを利用すると答えた20~70代の医師403名が回答)

満足度の回答理由を、それぞれ一部抜粋してご紹介します。

とても満足

  • タイムラグもなく、お互いが使い慣れていれば問題なく会議になるから
  • 音声、画像ともクリアで使いやすい。チャットでの発言や出席者同士で話ができて実際の会議より情報交換ができる
  • 経験してみると簡単で、時間や場所も臨機応変なため、利用価値は高く、今は納得しています

まあまあ満足

  • コロナ前よりウェブセミナー等の機会が増え、むしろ新しい情報に触れやすくなったため
  • スライドなどは会場より見やすい。食事などしながら聞ける
  • 自宅だと部屋を見られる感じがするので、近所のカフェなどで気軽にできるともっと嬉しい
  • 通信環境さえあれば、意外となんでもできる印象です。これから直接現地に行く機会は減ると思います(淋しい部分もありますが)

どちらとも言えない

  • 他の医療機関でオンライン面接に立ち会う機会があり、この時は便利なものと感じたが、自分ではまだやっていないので未知数である
  • 画面上での会話に留まり、交流という感じではない
  • 時間がないとき、移動ができないときはウェブの方がいいが、意見を言いにくい
  • 通信環境に影響されやすい

少し不満

  • 画像と音声のズレ、画像が止まる、音声が途切れる場合がある
  • 研究会で利用されているが、質問のタイミングが遅れる
  • 使い方がわからないから
  • 討論になりません

とても不満

  • やはり対面が良い
  • 設定が大変
  • 落ち着かない
  • 4職種の参加が必要な感染対策の会議では、1つのパソコンの周りに集まらないといけない

2020年9月時点ではウェブ会議ツールの利用経験がない医師も一定数おり、全員に普及するまではもう少し時間がかかりそうです。これからは時と場合に応じて、ウェブと対面を使い分けられるようになれば医師の働き方も変わっていくのではないでしょうか。

後編では、先生方が利用しているツールやシーン、利用にあたっての工夫点などをお伝えします。

今後のキャリア形成に向けて情報収集したい先生へ

医師の転職支援サービスを提供しているエムスリーキャリアでは、直近すぐの転職をお考えの先生はもちろん、「数年後のキャリアチェンジを視野に入れて情報収集をしたい」という先生からのご相談も承っています。

以下のような疑問に対し、キャリア形成の一助となる情報をお伝えします。

「どのような医師が評価されやすいか知りたい」
「数年後の年齢で、どのような選択肢があるかを知りたい」
「数年後に転居する予定で、転居先にどのような求人があるか知りたい」

当然ながら、当社サービスは転職を強制するものではありません。どうぞお気軽にご相談いただけますと幸いです。

エムスリーキャリアは全国10,000以上の医療機関と提携して、多数の求人をお預かりしているほか、コンサルタントの条件交渉によって求人を作り出すことが可能です。

この記事の関連キーワード

  1. ノウハウ
  2. 調査
【記事特集】医師の転職カルテ
キャリアの悩みに、コンサルタントが答えました


・いつ、どうやって転職したらいいのかわからない
・新たな環境で働きたいが、不安
・育児や介護、持病との両立はできる?

【詳しくはこちらから】

この記事の関連記事

  • 調査

    医師の通勤手当で明暗?送迎やタクシー可も!

    医師は勤務先を選ぶとき、通勤時間をどれくらい重視しているのでしょうか?また、通勤に関する手当はどんなものを求めているのでしょう?医師851人が回答したアンケートから勤務先の施設別、年代別に紹介します。

  • 調査

    通勤「有効活用できている」医師の過ごし方は?

    医師は通勤時間をどのように過ごしているのでしょうか?アンケートで医師851人に、通勤時間の過ごし方や、通勤時間を有意義に過ごせているのかを聞きました。

  • 調査

    私の通勤、長すぎかも?医師の半数は30分未満

    先生は通勤にどれくらいの時間をかけていますか?医師851人が回答したアンケートから、通勤時間の理想と現実をご紹介します。

  • 調査

    カメラ目線、手短に発言…医師のウェブ会議トレンド

    医師にウェブ会議ツールの利用実態を聞く本シリーズ。後編では利用しているツールやシーン、利用にあたって注意していることをご紹介します。

  • 調査

    患者になって実感「誰もが大病を患う可能性がある」

    m3会員を対象に、医師の病とキャリアについて聞く本シリーズ。後編では、医師357人の医師が回答したアンケート結果に基づき、働き方を変更するにあたり相談した相手、病になってからの仕事観・人生観の変化についてご紹介します。

  • 調査

    医師の本音「ありえないドラマは見たくない」

    m3会員を対象に、医療ドラマについて聞く本シリーズ。後編では、医師455人の医師が回答したアンケート(※)結果に基づき、医療ドラマが現在の職業・仕事観に影響を与えたか、どんな医療ドラマを観てみたいかについてご紹介します。

  • 調査

    通院必要で「働き方変えた」は少数。どう変えた?

    定期的な通院・検査が必要な疾患を抱えていても、働き方を変えた人は少数──。医師の病とキャリアについてm3会員を対象にしたアンケート(※)結果から、上記のことがわかりました。働き方を変えた医師はどのようなワークスタイルにシフトしたのでしょうか。中編では、その具体的な内容についてご紹介します。

  • 調査

    医師の脳裏に焼き付く医療ドラマ、その理由とは

    m3会員を対象に、医療ドラマについて聞く本シリーズ。中編では、医師455人の医師が回答したアンケート結果に基づき、印象的だった医療ドラマとそれを選んだ理由、ドラマにまつわるエピソードについてご紹介します。

  • 調査

    高血圧、喉の渇き、血尿…今思えば「病の予兆」

    日々、患者さんの病と向き合っている医師。しかしながら、医師自身が病を発症する可能性も大いにあります。今回は、m3.com会員の医師を対象に、病とキャリアについてのアンケートを行ったところ、357人の医師から回答を得ました。前編では疾患、それに伴う予兆の有無、具体的な予兆についてご紹介します。

  • 調査

    共感、賛否両論… 医師の心に残る医療ドラマとは?

    今も昔も、様々なテーマで制作・放送されてきた医療ドラマ。実際のところ、医師は“医療ドラマ”についてどのように考えているのでしょうか。今回、m3.com会員の医師を対象に、医療ドラマにまつわるアンケート(※)を行ったところ、455人の医師から回答を得ました。前編では、印象的だった医療ドラマについてご紹介します。

  • 人気記事ランキング