医師として働く時、何を重視していますか。業務内容や給与だけでなく、勤務地が気になる人も多いのではないでしょうか。今回は勤務地の満足度アンケート(※)を行い、513人の医師から回答を得ました。前編では、医師の勤務地の実態と、人気の都道府県・市区町村ランキングをご紹介します。
※2020年7月4~11日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施
回答医師の7割が都市経験者
今回、これまでに経験した勤務地を調べたところ、「大都市」が69.8%、「地方都市」が76.4%と、多くの医師は都市での勤務経験があるとわかります。都市の医療機関にはさまざまな患者が来院し、医療機器やコメディカルの体制も整っているところが多いため、臨床経験を積むには適していると言えます。他方、「都市郊外・農村部」は4割、「僻地・離島」は1割と大幅に下がることもわかりました。
また、これまでの勤務地数(市区町村単位)の平均は4.56でした。これは初期・後期研修、医局人事での異動、自らの意思での転勤など、さまざまな理由が考えられます。年代・男女別の結果は次の通りです。
男女ともに30代から40代にかけて、勤務地の増加傾向が見られます。一方、50代では男性が増加、女性は減少という違いが見られました。男性の自由回答には数件ほど「単身赴任」というコメントが見られ、そうした背景があるのかもしれません。
都道府県では東京、市区町村では大阪が1位に
次に、これまでで赴任して良かったと思う都道府県を挙げていただいたところ、北から南まで、さまざまな回答が得られました。一部は「アメリカ合衆国」や「アイルランド」「カナダ」といった、諸外国が良かったという意見も。これまで赴任して良かったと思う都道府県ランキングは次の通りです。
市区町村別では県庁所在地や人口10万人以上の自治体が上位に入っており、都市部への人気がうかがえました。
先生が働いたことのある地域はありましたでしょうか。中編では良かったと思う勤務地の具体的なエピソードをご紹介します。
- 都市圏が人気、医師の勤務地ランキング―勤務地の満足度アンケート(前編)【本記事】
- 「夢のような時間…」医師が赴任して良かったと思う理由―勤務地の満足度アンケート(中編)
- 転勤で後悔!理想の勤務地で働くには―勤務地の満足度アンケート(後編)
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