1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. ノウハウ
  4. 調査
  5. 「部下は完璧にはなれません」憎まれ上司の条件―上司・部下の人間関係に関する意識調査vol.3
調査

「部下は完璧にはなれません」憎まれ上司の条件―上司・部下の人間関係に関する意識調査vol.3

2018年12月10日

“憎まれ上司”はいったい、どんな点で不満を持たれているのでしょうか。今回は、直属の上司に続投してほしくないと答えたm3.com会員の皆様から寄せられた、“憎まれ上司”に改善してほしいポイントをご紹介します。

良い点もあるのに“憎まれ上司”に

Q3.直属の上司の方に改善してほしいと思う点を教えてください。

Vol.2でご紹介した通り、“愛され上司”は人柄やリーダーシップ、気遣いなどを評価されました。これとは対照的に、“憎まれ上司”はワンマンぶりや一貫性のなさが批判されやすい傾向に。このほか、人任せにしてしまう仕事ぶりや独断専行、人柄など、多岐に渡る点でマイナス評価されていました。

また、プラス評価とマイナス評価の両方を挙げるm3.com会員が多かったのも、“愛され上司”にはなかった傾向です。たとえば、熱心な仕事ぶりを評価する一方で、自身の興味がないことには責任感が弱まる点を指摘する声や、説明が丁寧なのに電話するといつも起こる人柄から続投を求めない声などが寄せられました。

以下に、コメントを見ていきます。長短を挙げていた場合は両者を記載しています。

研修医・医員クラス

研修医・医員クラスは若手が多いことが予想され、指導を求めるケースや業務の皺寄せについて不満を持ちやすいようでした。

◯多職種とよくコミュニケーションをとれること
×仕事が適当。皺寄せが自分にくる。臨床経験が私より明らかに未熟だが、プライドだけ高い
(医員→助教)

◯休みは取りやすい
×救急を取れとうるさい
(医員→医長)

〇決断力
×コメディカルへの威圧的言動。
(医員→院長)

〇干渉してこない
×もう少し教えてほしい
(医局員→副院長)

○無記入
×もう少し自分で診療してほしい。
(医員→院長)

〇あまりこだわりがないので、ある程度自由に治療方針について決めさせてくれます。
×臨床に対してやる気と責任感を持ってほしいです。
(医員→部長、会長)

〇完璧に仕事をこなします。時間や期限を厳格に遵守します。ガイドラインを完全に遵守します。
×我々部下は完璧にはなれません。完璧にできない人間に完璧を求めないで下さい。あなたがタスクの期限を遵守できるのは、行うタスクを極小まで絞っているからできることであって、そのしわ寄せが我々にきていることを忘れないでください。(中略)部下の学会発表の抄録原案に「指導」という名を借りた"ちゃぶ台返し"をやめてください。お考えがあるなら最初からおっしゃってください。何も指導しないくせに全部できあがってあとは登録するだけの段階になって研究や発表の土台から全て作り直しを強いるような「指導」は"パワハラ"に他なりません。
我々はあなたの部下ですが、召使いではありません。学会に行ったときのツアーコンダクターでもありません。誤解しないでください。
まだ40代ですし、大学に10年以上いるなら研究して下さい。論文かいてください。(中略)医局人事のときだけ「グループ長」という職位をかさにきて権利を振りかざすのは辞めて下さい。yesマンばかり側近におくのはやめてください。そもそも診療も教育も研究もしないなら大学から去ってください。
(医員→助教)

医長クラス

医長クラスでは、後進指導や部下に対する対応についての不満が見られます。

◯無記入
×もっと若手医師の教育など医業以外のことも考えてほしい
(医長→部長)

◯すぐ行動に出る
×人の話を聞いてほしい
(医長→部長)

〇地域連携を積極的に行って、症例を増やしてきてくれる
×期限に左右される。物事を相談なく、独断で決めてしまう
(医長→部長)

◯全くない。
×自分の仕事をすぐ下に回す。学会スライド、論文をチェックしない。
(助教→教授)

◯診療上守らなければならないルールは守る
×臨床診療の能力が低い。プライドが高く他の医師に誤りを指摘されるとその後一貫して対応が悪くなる
(医長→統括診療部長)

〇知識、経験とも豊富?
×異なる意見、考え方に対して、否定されるのはいいが、これまで出会った先生・お世話になった先生がたをも一緒に否定・嫌悪するのはやめてほしい。
(副部長→部長)

科長・部長クラス

科長・部長クラスからは、経営者でもある上司に対する声として、マネジメント力や経営ビジョンに対する厳しい指摘も見られました。

◯なし
×法人理事長のいいなりで、決定権がない。病院内のマンパワーの分析、地政学的特徴がいかせていない。勉強はできる(自分の上司との関係性は非常に上手に立ち回れる)が、人間としての魅力がない。
(部長→院長)

◯非常に気さくで話しやすい。例えば友達としては良い。相談しやすい。
×マネージメント力がないため病院がグダグダになっている。
(部長→院長)

◯自分の興味のある仕事についてはとことんやりぬく
×興味のないことは適当
(主任部長→副院長)

○特になし
×外部のバイトばかりしてないでちゃんと働いて欲しい。リーダーとしての役割をはたして欲しい。
(部長→主任部長兼副院長)

○無記入
×優柔不断、決断力の欠如。カリスマ性ゼロ。
(副院長→院長)

【調査の概要】
調査期間:2018年6月1日 (金)~5日 (火)
対象:m3.com医師会員
回答者数:1000人

今後のキャリア形成に向けて情報収集したい先生へ

医師の転職支援サービスを提供しているエムスリーキャリアでは、直近すぐの転職をお考えの先生はもちろん、「数年後のキャリアチェンジを視野に入れて情報収集をしたい」という先生からのご相談も承っています。

以下のような疑問に対し、キャリア形成の一助となる情報をお伝えします。

「どのような医師が評価されやすいか知りたい」
「数年後の年齢で、どのような選択肢があるかを知りたい」
「数年後に転居する予定で、転居先にどのような求人があるか知りたい」

当然ながら、当社サービスは転職を強制するものではありません。どうぞお気軽にご相談いただけますと幸いです。

エムスリーキャリアは全国10,000以上の医療機関と提携して、多数の求人をお預かりしているほか、コンサルタントの条件交渉によって求人を作り出すことが可能です。

この記事の関連キーワード

  1. ノウハウ
  2. 調査

この記事の関連記事

  • 調査

    医師の4割が都道府県またぐ転居に前向き

    医師は、ホワイトカラーに比べると勤務地の候補が多く、住む地域も選びやすい職種です。医師455人から回答を得たアンケートから、他都道府県への転居に対する意識と、勤務先として人気の都道府県を紹介します。

  • 調査

    地方に住みたい!医師が都会を離れる理由

    COVID-19流行をきっかけに、ホワイトカラーではテレワークの普及に伴い、社会全体で地方移住への関心が高まりつつあります。それでは、医師の地方志向はどうでしょうか。医師455人から回答を得たアンケートから、医師の地方転居や移住への興味、検討する上での条件を探ります。

  • 調査

    医師7割弱「補助ある」…研鑽=労働には賛否

    「医師の働き方改革」では、自己研鑽が労働時間に含まれるか否かなどが議論されてきました。2019年7月には厚生労働省から、上司の指示の有無によって労働時間に含まれるかどうかを判断する旨の通知が出ましたが、現場の医師たちはどう受け止めているのでしょうか。

  • 調査

    50歳過ぎても医師が研鑽を続ける理由

    キャリア形成や子育てがひと段落し、第二の人生も考え始める50代以降。いつ医師を引退するかは個人差があり、年齢を重ねても自己研鑽を続ける人は多くいます。今回は自己研鑽をテーマにしたアンケートから50~70代の医師421名の回答を抜き出し、ベテラン医師の自己研鑽の実態をお伝えします。

  • 調査

    人生100年時代に備える!40代に必要な学び

    知識・経験ともに臨床スキルが高まり、チームマネジメントや若手の教育を担う40代。働き盛りにあたる40代の中堅医師は、どのような自己研鑽を行っているのでしょうか。自己研鑽をテーマにしたアンケートから40代医師114名の回答を基に、実態をお伝えします。

  • 調査

    週10時間が当たり前?若手医師の研鑽事情

    一人前の医師になるため、さまざまなことを学び、吸収していく20~30代。医師人生の中でも、最も集中的な自己研鑽が求められる世代と言えそうですが、その実態はどうでしょうか。

  • 調査

    実力?運?医師の出世に必要なこと

    医師の出世や役職について考察する本シリーズ。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、医師が出世するために必要なことや、最終的に就きたい役職、そこへ向けての出世の進捗についてご紹介します。

  • 調査

    「感謝どころか文句」4割の医師が出世に後ろ向き

    価値観が多様化し、出世して役職を得ることにこだわらない人も珍しくありません。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、医師が「出世したいと思わない」理由や、出世して困ったエピソードをご紹介します。

  • 調査

    医師の出世、目的を実現できる割合は?

    実力はもちろん、時に運やタイミングにも左右される出世。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、医師が出世したいと思う理由や、出世して良かったことをご紹介します。

  • 調査

    40代が分かれ目?医師が出世する意義

    キャリアアップの一つの指標に、出世して役職を得ることが挙げられます。働き方の価値観が多様化する中、医師の出世や役職へのこだわりはどうなっているのでしょうか。今回は674名から回答を得たアンケートを基に、現在の役職やそのやりがい、出世への意向についてお伝えします。

  • 人気記事ランキング

    この記事を見た方におすすめの求人

    常勤求人をもっと見る