仕事をする多くの方が気にするであろう「上司・部下の人間関係」。m3.comが医師会員に対して実施した意識調査では、直属の上司に対して好意的な医師は約5割だということがわかりました。
今回は上司との関係について伺い、“愛され上司”、“憎まれ上司”の特徴や、上司との相性が離職に影響するかどうかなどを伺いました。全5回にわたってご紹介します。
半数の医師が上司に「続投」を希望
Q1.直属の上司に、これからも上司でいてほしいですか?(n=771)
上司がいる医師のうち54%が、直属の上司に続投を求める結果になりました。続投を望まない人は16%にとどまったものの、「どちらとも言えない」が30%に上り、上司に対する評価を決めかねる方も一定数いたようです。
なお今回の調査では、「上司はいない」と回答した医師も。役職別にみると、医員で29%、医長で27%に達し、これは、大学医局からの派遣医師が「派遣先病院に上司はいない」と考えての回答とも考えられます。
職位別に見ると、続投を求める声は回答数22件と少ないものの研修医が83%と高く、医員になると51%に下がります。その後は医長クラス57%、科長・部長クラス51%、院長クラス56%とアップダウンが続きます。
研修医から医員で激減するのは、指導する・されるといった関係性が解消され、上司・部下関係が大きく変容することが影響しているのかもしれません。その後、医員から院長までは、「はい」が50%台、「いいえ」が10%台後半で同様の傾向が続きます。昇進して裁量が増えていっても、上司に対する満足・不満の状況はあまり変わらないようです。
次回は、今回の意識調査でm3.com会員の皆様から寄せられた、上司で居続けてほしい“愛され上司”たちの良い点をご紹介します。
調査期間:2018年6月1日 (金)~5日 (火)
対象:m3.com医師会員
回答者数:1000人
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