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コラム

子どもの教育方針、パートナーと対立してしまったら…?―女医のつれづれ手帖(10)

2017年10月27日

Yu(ゆう)
子どもが生まれたばかりの頃は、「健康に育ってほしい」と思うものの、大きくなるにつれてさまざまな期待をしてしまうのが親というもの。子育ての方針についてパートナーと考えるにあたり、教育に関してはそれぞれのバックボーンも大いに関係してくるので、意見が分かれがちなのではないでしょうか。今回は、パートナーと教育方針が一致しない場合、どのように対応するかについて考えてみたいと思います。

まずは「経験をさせる」のが親の務め

基本的には、わたしも旦那も、本人が望むことを自由にさせてあげたいという考え。とはいえ、子どもが大きくなるにつれてさまざまな場面で意見の食い違いが出てくることは覚悟しています。わたしも旦那も、命令されたり、抑圧されたりすることを大変嫌う性分。おそらく子どもも同じでしょうし、自分たちがされて嫌だったことは、子どもにしたくないと考えています。この学校に行きなさい、これを習いなさい、と親の考えを押し付けるつもりはありません。それでも、子ども本人が「自分はこれに興味があるんだ、好きなんだ」と気付けるようになるまでは、向いていようがいまいが、いろいろな経験をさせてあげるのが親の務めだと思うので、そこは旦那と意見が一致しなくても譲れない部分だと考えています。
しかし、子どもの身に危険が及びそうな時は、どんなに泣かれても騒がれても親の言うことを聞いてもらいたいですね。最近は子どもが巻き込まれる物騒な事件も多いですから、目を光らせておかなければなりません。正直、今からとても心配です…。

少し話が逸れてしまいました(笑)。教育方針と言えるのかはわからないですが、保育園選びで旦那と少々意見が異なったことを思い出しました。わたしは、子どもの人数が多くて、イベントや語学教育を積極的にしてくれる開放的な保育園を推薦。旦那は、子どもの感染症などを心配して、少人数で、一人一人を手厚く見る保育園を勧めてきました。待機児童問題も著しい昨今、「すぐ入れますよ」と奇跡的に引き受けて下さった前者の保育園に即決。この件に関しては揉める暇すらありませんでしたね(笑)。

子どもが大人になったとき、どう感じるか

医師の家系では、小学校(早ければ幼稚園!)からお受験をして、英才教育をするご家庭も多いと思います。わたしも中学から私立の一貫校に通っていた身ですが、両親は私立にこだわってた訳ではありません。わたしが小学3~4年生の頃、行く予定だった公立中学校が荒れていて、学級崩壊などあまり良い噂がなく、当時の友達がこぞって受験する空気になっていったため、それに便乗して受験したのです(笑)。今では、教育熱心な学校に通えて良かったと思っているので、出来ることなら、子どもが大人になった時に同じように感じてもらえるような学校に通わせてあげたいですね。決して、私立に行ってほしい、ということではありません。わたしは、公立も私立もどちらに進学しても勉強になると考えています。どこに通っても学ぶことは出来るし、人として大切な道徳心や集団生活への適応力は身に付くと思うんです。
受験そのものも、社会勉強の1つ。これから待ち受ける出来事は全て子どもにとって経験値になります。さまざまな経験を少しずつ積み重ねて、他人の痛みを理解できる大人に育っていってほしいですね。ちなみに旦那は、母国では「いい学校」に通っていたそうで、今は受験なんてまだまだなんて言っていますが、その時期になったら、わたしなんかよりも教育熱心になることでしょう。こわいこわい(笑)。

では、教育方針でパートナーとぶつかり合ったらどう対処するかについて、もう一度真剣に考えてみます。どんなことで争うかは未知ですが、子どもの意見を聞くことはもちろん、両親に相談してみたり、ママ友に聞いてみたりして結論を導き出したいですね。誰かの理想を強引に押し付けるようなことだけは避けていきたいです。狭い世界だけで突き詰めると良い答えがでないと思うので…。むしろ、皆さんどう対処されてるのか教えていただきたいくらいです(笑)。
あるいは、お互いにプレゼンテーションをするのも1つだと考えています。親のわたしたちであれば、「なぜ、その教育が必要なのか?」、子どもであれば、「なぜ、それがしたいのか」と理由をしっかり述べ合い、家族会議を経て物事を進めるというのも良いのかもしれません。あくまで理想ですが、果たしてどうなることやら…。

Yu
ゆう
麻酔科・内科医

医学部卒業後、某医局で麻酔科認定医取得。 30代で国際結婚、1児の母。
現在は麻酔科・内科医として働きながら、 自身の経験を活かした執筆活動も行う。

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