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コラム

女医ママが考える、ママ友付き合い―女医のつれづれ手帖(11)

2017年11月2日

Yu(ゆう)
結婚すると親戚付き合い、親になると親同士―いわゆる「ママ友」との付き合いが発生します。これまでの人間関係は、自分自身で取捨選択したものがほとんどでしたが、家族が増えるとそうもいきません。今回は、医師という立場から「ママ友付き合い」について考えていきたいと思います。

子ども同士の付き合いと、ママ友の付き合いは比例する!?

子どもがまだ0歳のため、ママ友とそこまで深く関わっていないのが実情ですが、母を見ていると「ママ友」にあまりマイナスな印象はありません。というのも、母は、わたしが通っていた高校で役員を引き受けて以来、当時の役員仲間と今も定期的に食事に行っているのです!本当に親しくなると、子どもが巣立ってからも良い友達でいられる例を身近に見ているので、子どもを通じて新しい関係を築けることは素敵だなと感じています。

わたしはというと、恵まれていることに、近所に女医ママ友がいたり、仕事先に子どもの歳が近い看護師ママ友もいたりするので、困ったときにすぐ相談・会うことができる環境。そのおかげで、子育てと仕事の両立といった情報もいろいろ聞くことができて、とても助かっているんです。それに、保育園はほとんどのママが仕事持ちのようなので、今のところあまり気兼ねすることもありません。先輩女医ママに聞いたところ、子どもが大きくなってきて、仲の良い子ができたりしてくると関わりを持たざるを得ないとか…。いずれにしても、お互いに仕事があるわけですから、お迎え時間などもまちまち。そこまで踏み込んだ仲にはならなそうだとも考えています。

小学校に進学したら、様子が変わってしまうことは想像しています。困ったときは、女子校で培ってきた「技」を惜しみなく発揮する“予定”です!(笑)。ちなみに、わたしの通った女子校がどうだったかと言うと、ご想像通り、ボスの子が各クラス1~2人くらいいて、それを取り巻く5~6人のメンバーがいて、ブイブイ言わせていました(笑)。そして、その子達からいつも攻撃の対象になってしまう子達がいたのも事実。わたしは常に、どちらにも属すことはありませんでした。何らかの実習や班分けでボスグループメンバーと一緒になった時は、正直面倒だなあと思ったりしていましたが、意外にグループでいる時より単身で向き合う方が、優しい印象で話しやすかった思い出があります。一人ひとりは「あれ?案外普通じゃん」と思えたんですよね。女性は集団になると負が出やすいのでしょうか? ちなみに、ボスだった子たちは卒業する頃には徐々に取り巻きがいなくなり、気付けば目立たない存在になっていったという結末を迎えています。

ママの職業も、子どもの立場も関係ない

雑誌やテレビなどでもよく「ママ友特集」を見かけます。意見が違うのを真っ向から対立したり、役員などをいつも仕事を理由に逃げ回ったりすると、陰口の原因になりやすいのだとか。ボスママに怯えすぎて言いなりになってしんどくなるパターンも聞きますね。多少性格はあろうとも、根からの悪人はいないと思うので、誠意を持って対応すれば、だいたいの人とはトラブルなく付き合うことができると信じたいのですが…。

確かに女医ママとなると、他のママからはなんだか特殊に映ることもあるのでしょうが、医師だからどうとか、パートだからこうとか、ママの職業なんて本来はどうでも良いこと。結局は人と人の付き合い、ということを忘れずに接していけば良いのではないでしょうか。子どもの立場を気にして萎縮せず、正しくないと思うことには立ち向かって行きたいものです。仮に、あまりにも理不尽な事を言われたり、嫌がらせを受けたりするようなことがあっても、そういう人はいずれ淘汰されていくもの。一時的なものと捉えて、相手にしないようにするしかないですね。…なんて言ってはいますが、実際はどうなることやら(笑)。そんなにうまく行くはずないだろうということは念頭に置いておきます。できることなら、余計なことを考えずに付き合っていくことが理想です。

ところで、最近では「パパ友」という言葉もあるようです。わたしが見る限りでも、現在子どもが通っている保育園の送迎の半分はママですが、パパもよく見かけます。もう何年かしたら、「パパ友」とはどう付き合う!?なんてテーマが話題になっているかもしれませんね(笑)。

Yu
ゆう
麻酔科・内科医

医学部卒業後、某医局で麻酔科認定医取得。 30代で国際結婚、1児の母。
現在は麻酔科・内科医として働きながら、 自身の経験を活かした執筆活動も行う。

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