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コラム

実録! 1歳3カ月の子どもを持つ、女医ママのタイムスケジュール―女医のつれづれ手帖(20)

2018年5月15日

Yu(ゆう)
ただでさえ多忙な医師が、仕事をしながら子育てをするのは想像がつかない―。そのように考える女性医師は少なからずいるのではないかと思います。実際に働きながら育児をしてみると、工夫次第で何とかなるものです。今回は、1歳3カ月の子どもを持つわたしが、どのようなスケジュールで過ごし、何を重視して仕事と育児に取り組んでいるかをお伝えできればと思います。

1歳3カ月の子どもを持つ、女医ママの1日

わたしの子どもは、現在1歳3カ月。この年齢の子どもを持ちながら、医師として働くわたしの基本的な1日のタイムスケジュールをお話します。

朝は7~8時に起床。子どもが起きる前に食事の準備と自分の身支度を済ませ、子どもが目覚めたら、着替え、食事のサポート。その合間に自分も食事をして、後片付けなどをやり、10時前後には子どもを抱っこして家を出ます(子どもはすでに10㎏近いのでかなり肩が辛いです…)。自宅から徒歩8分ほどの保育園に子どもを預け、電車に乗って勤務先に向かい、20時まで働きます。そこから保育園にお迎えに行って、21時頃に帰宅して、子どもの相手をしながら自分と旦那の食事を準備。食事を済ませたら子どもとお風呂に入り、寝かしつけまで終えた頃には、23時30分~24時30分というのがおおよそのパターン。朝が早いスポット勤務の日は、6時頃起きて、まだ寝ている子どもを着替えさせて、飲まず食わずで保育園に連れていき、保育園で朝ごはんを食べさせてもらうようお願いして出勤することも。早めに帰宅できるときは、夕飯の準備をしてから19時頃までにお迎えに行ったりもします。

幸いにも、わたしの子どもは夜泣きがほとんどないため、寝てくれたらこちらも朝まで寝かせてもらえていますが、帰宅してから寝かせるまでの数時間も、毎日怒涛の勢い。帰宅後の一連の作業の合間に、子どもが危険行動を取っていないかを注視して、散らかしたおもちゃなどを片付けて、オムツも替えて…という作業も組み込まれてきますから、朝は特に、いかに効率よく過ごすかが肝となります。

ちなみに、わたしの旦那は勤務地が日によって違うため、自宅を出発する時間も、帰宅時間もまちまちです。遅いときもあれば早いときもあり、あまり当てにできない上、休みも不定休という状況。ですが、帰りが早いときは食事の準備をしてくれますし、ゴミ出しや天候が悪い日の子どものお迎えなどは引き受けてくれるので、助かるところもあります。子どもの成長は早いため、月齢や年齢によって、タイムスケジュールはどんどん変化するもの。わたし自身、来月、再来月も今と同じように生活しているかどうかはわかりません。

いつも完璧である必要はありません

子どもが産まれてからの生活を振り返ってみると、子どもが産まれる前に仕事と自分のことだけに集中できていた日々がどんなに楽だったか…と今になって思います。わたしはもともと家事があまり得意ではなく、必要最低限のことしかできないので、より強く思うのかもしれませんが、近しい友人たちはほとんど同じ意見でした。類は友を呼ぶ、とはこのことでしょうか(笑)。

わたしはまだ利用したことがありませんが、どうしても手が足りなかったり、子どもとゆっくり遊びたいと思ったりするときは、家事代行サービスなどを取り入れるのも一つの手段。利用したことがあるものは、病児保育のベビーシッターです。子どもが急に発熱しても保育園に迎えに行けないとき、仕事は休みでもどうしても用事があるときなど、何度か利用させてもらっています。あまりに急な体調の変化だと、わたしも家族もすぐに対応しきれないため、とても助かりました。「母親は家事も育児も完璧でなければ」という概念にとらわれすぎてイライラしてしまうよりも、こういったサービスを利用して家事や育児をサポートしてもらう方が健全と言えます。利用頻度は高くなくとも、登録しておくだけで心の支えになるはずです。

Yu
ゆう
麻酔科・内科医

医学部卒業後、某医局で麻酔科認定医取得。 30代で国際結婚、1児の母。
現在は麻酔科・内科医として働きながら、 自身の経験を活かした執筆活動も行う。

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