地域によっても大きく異なると言われる、医師の年収や求人倍率。その実態はどのようになっているのでしょうか。編集部では、m3.comCAREERに寄せられたデータをもとに各都道府県の有効求人倍率と想定年収を集計。年収は全国的に横ばいあるいは下降傾向にある一方、特に西寄りのエリアでは求人倍率の上昇が目立ちました。直近3カ月の最新データから、年収がアップしているエリアをご紹介します。
2019年10~12月と2020年1~3月で比較したところ、エリア毎の動向は上図のようになりました。 有効求人倍率は求職者1人あたりの求人数を示します。つまり、高ければ高いほど、転職の際の選択肢が豊富ということです。また、下限年収の平均額は、医療機関から提示されている想定年収の下限値を平均した数字であり、年収のボトムラインの参考となります。
西寄りのエリアで年収・求人倍率ともに上昇傾向
都道府県ごとの傾向をみてみると、下限年収が上昇したのは青森県・福島県・奈良県・香川県・愛媛県・宮崎県の6県に留まりました。特に増額の幅が大きかったのは青森県では前回に比べ40万円以上増となった一方、比較的西寄りのエリアで上昇傾向がみられました。また、求人倍率は38都道府県中、約60%の自治体で増加。特に中部地方、中国地方、四国地方などのエリアで上昇しています。具体的な数字は以下の表をご覧ください。 ※前回より上昇している数字は赤字で表記しています ※100件以上求人が寄せられていた都道府県に絞って算出しています
各都道府県の年収相場一覧
加えて、2020年1~3月の期間で実際に募集が行われていた求人を市区町村単位でも集計しました。20件以上求人が寄せられていたエリアに絞って、求人の下限年収が高い順に並べたところ、以下のような結果となりました。
2019年10月~2020年3月にm3.comCAREERおよびエムスリーキャリアエージェントに掲載されていた求人約16,000件およびエムスリーキャリアの人材紹介サービスに登録している求職者の情報を統計処理
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