1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. 転職ガイド
  4. 転職データ集
  5. エリア別医師の求人トレンド【関東編(2)】
転職データ集

エリア別医師の求人トレンド【関東編(2)】

2019年11月22日

大きな転職マーケットである関東では、職場も働き方も、幅広い選択肢が用意されているのが特徴です。一方で、転職希望者の数も多いため、採用担当者の判断も自然と厳しくなる傾向にあります。また、民間病院によっては、病院全体もしくは一部を大学医局からの医師派遣に頼っており、求人数に影響が出てきます。
本稿では、関東における大学医局の影響力や転職する際に注意するべきことなどを、医師紹介コンサルタントに聞いてみました。

都内の大学医局の影響力は?

東京には医学部を有する大学が全国最多の13校存在します。しかし、医局員の割合は他県と比べて少なく、医療機関も大学医局の派遣からではなく、独自の採用ルートや転職エージェント経由で医師を確保することが増えています。そのため、都内は大学医局の影響をあまり強く受けていません。病院によっては科目ごとに大学医局の影響を受けるケースがあるものの、病院全体として影響を受けることは少ないでしょう。

都内は医師の流動性も高く、中には2~3年で転職活動を繰り返す人もいます。急性期病院でも定期的にポストに空きが出るため、タイミング次第では希望の職場に転職できる可能性があります。民間病院の施設数も多く、クリニックや在宅医療などの中~小規模の医療機関の求人も多く出ています。

関東(東京以外)の大学医局の影響力は?

千葉は医学部を有する大学が2校あり、都市部においては大学医局の影響をやや強く受けています。ただし、県内は民間病院も含めて病院数が多いため、急性期の病院であっても求人は定期的に出るでしょう。神奈川は医学部を有する大学が4校あるものの、強い影響を受けることはありません。大規模な病院が多いため、急性期の病院であってもある程度の求人数が見込めるでしょう。

茨城、栃木、群馬は大学医局の影響が強くないものの、急性期病院の求人数には限りがあります。埼玉は大学医局の影響が少なく、医師不足が顕著です。急性期での勤務を希望する場合は、勤務地を埼玉まで広げてみることで希望を叶えられる可能性が高くなるでしょう。

関東での転職時に気を付けておきたいこと

医師の確保に苦労している地域と違い、転職先として人気の高い都内では、医師間の競争も激しくなる傾向にあります。採用担当者も履歴書や面接等で、医師としての技量・人柄などを厳しい目で判断しているため、場合によっては不採用になることがあります。

病院側が判断する主な基準は以下の3つです。
① しかるべき時期に、しかるべき資格を取っているか
② 連続性のある職歴を辿っているか
③ 年齢

① に関しては、専門医等の資格の有無についてです。60代以降の医師については、専門医制度が確立する前の世代なのであまり問われないものの、30~40代の医師は必ず確認される事項です。将来、転職を見据えているのなら、しっかりと準備をしておきましょう。

② は、職場を短すぎるスパンで変えていないか、または親和性・連続性のない職場が続いていないかといったことです。そうした職歴を辿っている場合は、その理由についての説明が求められるでしょう。

③ に関しては、30~40代が最も転職しやすい年齢です。ただし、老健(介護老人保健施設)の施設長など、勤務する施設によっては高齢でも構わないというケースも多く、なかには80代後半で転職が成功した例もあります。

一方で医師不足の地域では、資格や年齢に関して厳しく求められることはありません。幅広い症状の患者さんに対して、適切な診断や対応ができるジェネラリストとしての役割を期待されています。専門分野に特化した臨床を行いたい場合は当然、転職先も限られてくるでしょう。

希望別のおすすめ転職エリア

希望1「年収を上げたい」

年収を上げたい、という場合は埼玉がおすすめです。都内へのアクセスが良く、学会などへも無理なく参加できる地理的条件を満たしつつ、高待遇で働くことができる可能性が高いでしょう。医師不足の地域なので、急性期病院の求人もあり、専門的な臨床経験を積みたいといった希望を叶えられる可能性もあります。当地域は高齢者の増加率も高いので、今後ますます医師の需要が高まると考えられます。

希望2「地域医療に尽くしたい」

地域医療のために尽くしたい、あるいは患者一人ひとりに向き合う医療をしたいといった場合は北関東や山梨がおすすめです。場所によっては都内から新幹線で通うこともでき、通勤交通費など待遇の交渉もしやすいエリアです。

希望3「働き方を模索したい」

一方、さまざまな働き方を模索したいという場合は、都内がおすすめです。急性期病院などで高度医療に触れたい、手術を多く経験したいといった場合はもちろん、当直なし・週4日勤務でゆったりと働きたい、あるいは一般企業で医師の資格を生かしつつ、少し違った働き方をしてみたいといった思いを実現できる可能性があります。教育環境が充実している点も、子育て世代にとっては魅力的といえるでしょう。

転職活動で職場を探しているうちに、当初は想定していなかったような職場に出合えたという求職者の方は少なくありません。そういった意味では、関東エリアは転職活動を通して、自身のスキルやキャリアの幅を広げることができる貴重なエリアです。

転職をお考えの先生へ

もしも先生が転職をお考えでしたら、エムスリーキャリアにお任せください。
先生が、最善の意思決定をできるようサポートしています。

転職活動はさまざまな事務作業が伴い、情報収集や、面接等のスケジュール調整、条件交渉などを個人で担うと負担が重くなります。これらはすべて、エムスリーキャリアのコンサルタントにお任せいただけます。

また、条件交渉では、先生から直接は言いにくいことをコンサルタントが代わりに伝えるため、精神的な負担も少なく済むかと思います。

転職をご検討中でしたら、ぜひご連絡ください。

エムスリーキャリアは全国10,000以上の医療機関と提携して、多数の求人をお預かりしているほか、コンサルタントの条件交渉によって求人を作り出すことが可能です。

この記事の関連キーワード

  1. 転職ガイド
  2. 転職データ集

この記事の関連記事

  • 転職データ集

    最新データでわかる年収・求人倍率の高い街─求人天気予報2019年10-12月期

    地域によっても大きく異なると言われる、医師の年収。その実態はどのようになっているのでしょうか。今回編集部では、m3.comCAREERに寄せられたデータをもとに各都道府県の有効求人倍率と想定年収を集計。中には想定年収と求人倍率、両方が上昇している都道府県もありました。直近3カ月の最新データから、年収がアップしているエリアをご紹介します。

  • 転職データ集

    エリア別医師の求人トレンド【関東編(3)】

    国内最大の転職マーケットである関東エリアでは、時流に沿った新たな職場や働き方など、幅広い選択肢が用意されています。一方、求職者の数も多いため、希望の条件を満たす職場が見つかったとしても、応募者が多数集まってしまい、すぐに募集が締め切られてしまうこともあります。転職時期に希望がある場合には、情報収集や転職サイトへの登録を早めに行うことが大切でしょう。ここでは、最近増えている求人の動向やトレンド、求人応募にあたり注意するべきことなどを医師紹介コンサルタントに聞きました。

  • 転職データ集

    エリア別医師の求人トレンド【関東編(1)】

    医師の転職市場のうち、最も求人数が多いと言われる関東地方。1都3県は職場の選択肢が広く、さまざまな働き方が可能になる一方で、転職希望者同士の競争が激しいという特徴もあります。また、地域による医師の偏在があるため、待遇面での大きな違いがあります。具体的にどのような職場が用意されており、どういった働き方が可能なのか、医師専門の転職支援コンサルタントに聞いてみました。

  • 転職データ集

    エリア別医師の求人トレンド【中国・四国・九州・沖縄編(2)】

    中国・四国・九州・沖縄地方は10万人あたりの医師数・病院数ともに全国でもトップクラスで、民間病院の数も多く、中には大規模な病棟を有する法人もあります。当地域での医局・民間病院の強さや最近の求人のトレンドについて、医師の求人コンサルタントに聞きました。

  • 転職データ集

    エリア別医師の求人トレンド【中国・四国・九州・沖縄編(1)】

    医師の数は西高東低と言われる通り、中国・四国・九州・沖縄地方は、10万人あたりの医師数・病院数ともに多い傾向があります。一方、エリア内での偏在があり、年収相場や待遇には大きな開きがあります。勤務地の選択肢を広げれば、希望のキャリアを築ける可能性は高くなります。当地域の求人のトレンドについて、医師の求人コンサルタントに聞きました。

  • 転職データ集

    エリア別医師の求人トレンド【関西・東海編(2)】

    医療資源の豊富な大都市を抱える一方、慢性的な医師不足にあえぐ地域もあるなど偏在が顕著な関西・東海地方。同じ県内でも、地域によって医局の影響は大きく異なります。他県からでも転職先を見つけやすいエリアや注意すべきポイント、希望に応じたおすすめエリアなどを医師の転職支援コンサルタントに聞いてみました。

  • 転職データ集

    エリア別医師の求人トレンド【関西・東海編(1)】

    大阪・愛知など、医療資源が豊富な大都市を抱える一方で、静岡などでは慢性的な医師不足が起こるなど、医師の偏在がみられる関西・東海地方。地域によって待遇が大きく異なるため、希望するキャリアに応じて働く地域の選択肢を広げることが、転職活動のポイントの1つになりそうです。地域ごとにどういった特徴があるのか、医師の転職支援コンサルタントに聞きました。

  • 転職データ集

    医師の転職、静岡県の年収相場や求人動向は?

    東海地方にあり、日本のほぼ中央に位置する静岡県。10万人あたり病院数・医師数ともに、全国水準と比較して少ないエリアである。今回は、そんな静岡県で医師が転職する際に押さえておきたいポイントを解説する。

  • 転職データ集

    医師の転職、兵庫県の年収相場や求人動向は?

    関西地方にあり、大阪府と京都府の西に位置する兵庫県。全国水準と比較して病院数は多いものの、医師数はほぼ同数となっている。今回は、このような特色を持つ兵庫県で医師が転職する際に知っておきたいポイントを解説する。

  • 転職データ集

    医師の転職、宮城県の年収相場や求人動向は?

    政令指定都市である仙台市を有し、東北地方の中心地といえる宮城県。全国水準と比べると10万人あたりの医師数はほぼ同数、病院数はやや多めであるものの、いずれも偏在しているといえる。今回は、そんな宮城県で医師が転職する際に知っておきたいポイントを解説する。

  • 人気記事ランキング