環境の変化に伴う慌ただしさが落ち着き、少し余裕が生まれてくるタイミングで、「アルバイトをしようかな」と非常勤先を探し始める医師は多いそうです。「非常勤勤務」について、医師はどのように考えているのか――。編集部では、医師を対象にアンケート調査を行いました。
約6割の医師が、非常勤として勤務
アンケートは、2018年4月21日~25日にかけてm3.com医師会員を対象に実施し、回答した医師は434名でした。現在、回答者の約64%が非常勤勤務をしており、その理由について聞いたところ、以下のような回答結果となりました(複数回答)。
以降の段落では、「初めての非常勤勤務で戸惑ったこと」、「非常勤勤務をしていてよかったと思ったこと」についての回答を一部抜粋してまとめています。
初めての非常勤勤務で戸惑ったこと
インフルエンザ等の流行疾患が大学勤務ではほとんど診られないので、診療所の非常勤勤務では戸惑った(循環器内科/60代)
いつもの検査ができないこと(循環器科/50代)
薬の処方時。同じ薬品でも多くの製品名があり、病院現場では「製品名」で言うため、一般名を言っても通じないことが多く困った。(麻酔科/60代)
カルテをはじめ、全ての診療手続きや慣例的に行われていることがあり戸惑った。診療科や専門領域ごとに略語が違うので、カルテ記載を解読しきれなかった。(内科/50代)
全く初めての勤務の病院で、勤務開始と同時に、日勤からの引継ぎで重症患者を2例引き継がされたときは焦った。(救急医療科/40代)
鍵が多すぎること(精神科病院)。(精神科/50代)
周囲の医療機関との連携が分からず、患者搬送が手間取ったことがある。(内科/60代)
場所がわからないとき。(一般内科/40代)
勤務時間が終われば、時間通りに帰宅できることにカルチャーショックを受けました。(消化器外科/30代)
良くも悪くも自由になり、時間の使い方が最初はわからなかったこと。(麻酔科/40代)
非常勤勤務をしていてよかったと思ったこと
収入が大幅に増え、常勤先では出会えないような症状の患者の治療ができ、勉強になる。(精神科/40代)
大学の医局にいた頃バイトをしていたが、そのために大学では知ることの出来ない医療の事情を知った。特にどういう勤務をする医師がスタッフ、患者さんに歓迎され、医師の高評価が回り回って職員のモチベーション向上、病院の売り上げ増につながるかを実感した。それが今の自分の働きぶりを形作っていると言っても過言ではない。(神経内科/50代)
違う仲間と知り合える。新しい知識が入る。(消化器内科/50代)
管理職業務なく外来専念できるため、患者さんの身になった診療を行い、結果として再診患者さんが指名でつくようになり、口コミで新患も増えてきていること。(リハビリテーション科/60代)
時間を有効に使えて、子育て中の助けになった。(一般内科/50代)
就職するかもしれないので、雰囲気がわかってよかった。(一般内科/50代)
65歳定年退職後での非常勤勤務であり、それ以前の常勤勤務時代より侍従時間が増え、またストレスもなくなった。(放射線科/70代)
現在、精神病院の内科医師をしているが、やはり内科系知識の習得には非常勤は役に立つと思う。(感染症科/60代)
あの先生、良かったねと後に病院側から言われたこと。(一般内科/50代)
少し、違う分野についても勉強する気になった。(一般外科/60代)
体の疲労感が少なくなった。(産婦人科/80代)
柔軟なバイトが可能。(研修医/30代)
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