新型コロナウイルス感染症が全国的に流行した2020年4~6月。医療機関の運営も大きな打撃を受けていますが、医師の給与への影響はどうなのでしょうか。編集部では、エムスリーキャリアに寄せられた1万6千件以上の求人データをもとに各診療科の想定年収(下限)を集計。1~3月のデータと比較し、想定年収のアップダウンをまとめました。コロナ禍においても年収のボトムラインが上がった診療科とは?
中には20万円以上底上げされた診療科も
各診療科の下限年収(常勤医)を2020年1~3月と4~6月で比較したところ、最も上げ幅が大きかったのは「内科系・その他」の+22万円でした。2位は「糖尿病系」が+15万円、3位は放射線系が+11万円と続きます。また、10位の呼吸器系・消化器系・小児・整形外科の4科は増減なしと、全体ではコロナ禍以前の水準を維持している診療科の方が多いことがわかります。コロナ禍が常勤医師の年収へ与える影響は、現時点ではそこまで大きくないと言えるでしょう。
一方で、ランキング後半を見ると、17位タイの外科系・皮膚科系は-16万円、19位の耳鼻咽喉科は-23万円と、下げ幅が大きい診療科も。もし転職をお考えでしたら、まずはエリア内の年収相場を調べてみることをお勧めします。
当直無しはNG? 転職支援コンサルタントが感じた変化
このほか、医師の働き方や医療機関の運営にどのような影響が表れているのでしょうか。エムスリーキャリアで医師の転職支援にあたるコンサルタントに、医師・医療機関と接する中で感じた変化を聞きました。
※()内は担当エリア
Q:コロナ前後で診療科によってニーズの変化はありますか
Q:その他、医療機関の採用活動・運営などにはどのような変化を感じますか
全体としては、転職市場に大きな変化はないという声が目立ちました。ただしコロナ禍が長期化すれば、ウェブ面接の導入といった採用活動の変化や、経営不振による採用控えなど、医師の転職への影響もより大きくなるかもしれません。
2020年1月~2020年6月にm3.comCAREERおよびエムスリーキャリアエージェントに掲載されていた求人約16,000件の情報を統計処理
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