
m3会員を対象に座右の銘、大事にしている言葉について聞く本シリーズ。中編では、20代~40代医師から寄せられた言葉と、大切にしている理由をご紹介します。
20代
この世の不利益は全て当人の努力不足で説明がつく
・頻繁に看護師さんから電話がかかってくることがあるが、それらのほとんどが自分のオーダーミスや指示入力忘れ。自分の睡眠時間を確保したいのなら、ミスのないような指示・予測・検査を行えばよい、と常々思ってはいるが、まだまだ自分は未熟な存在。看護師さんは貴重なお時間を割いて自分に連絡してくれているので、感謝こそすれ非難や愚痴はお門違い。(呼吸器科)
感謝
・自分は一人だけでなく、誰かによって活かされている。よってこの言葉は必然的に持ち続けている。(消化器科)
努力するものは精が出る 怠けているものは不満が出る
・高校時代の剣道場にあった言葉です。当時受験勉強が思い通りにいかず、不平不満ばかり言っていましたが、その言葉を見て本当にその通りだなと思いました。以来その言葉を思い出し、勉強に励み、大学受験を乗り越えました。(科目不詳)
30代
守破離
・私のメンターである最も尊敬する上級医、私を指導する時に「守破離」の精神を説いてくださいました。(脳神経外科)
我は包帯し、神が癒し給う
・500年前のフランスの外科医であるアンブロワーズ・パレの言葉ですが、医師は神でもなんでもなく、最終的には患者さんが自分自身の治癒力で快方に向かうこと、医療従事者はその手助けをしているにすぎないということの普遍性を思い知らされます。この言葉を知ったとき、ちょうどドクターコトー診療所で、コトー先生が同じようなことを言っていたのがすごく印象的で、今でも自分自身は謙虚な姿勢で医療をするべきだと肝に銘じています。(小児科)
我以外皆我師
・プライベートでも仕事でも、人と接する時はいつも意識しています。(小児科)
天地神明にさからうことなかれ おごるべからず 生き死にはものの常なり 医の道はよそにありと知るべし
・当時はそれほど深いと感じませんでしたが、僻地に近いような病院での在宅診療や在宅看取りを経験するにつれて、この言葉の重さが分かるようになってきました。(小児科)
40代
あおいくま
・あせるな おこるな いばるな くさるな まけるな(脳神経内科)
ケ・セラ・セラ
・学会で本を出版することになったとき、とても難航しました。「なぜ早く出版しないのか」「もうこの企画は中止にしよう」などいろいろな意見が出て、まとめ役だった自分はそれなりに辛い思いをしました。その時、巻頭言を担当してくださった先輩が、「ケ・セラ・セラ」だよって教えてくださいました。(小児科)
なかま
・医局の話し合いで揉め事が起きた時、教授が言った一言「みんな仲間なんやから」。僕も医局やめようかと考えていたが、なぜかその「なかま」という言葉が気に入った。(麻酔科)
やらないとできない
・私が通っていた中学校は3分の2が付属小学校からの内部進学生で、3分の1が中学受験をして入る外部生でした。外部生だった私は、受験をせずに上がってきた内部生なんかには負けないという変な自信を持っており、自信過剰なあまり、多少テストの点数が悪くてもいつかできると思い込んでいました。しかし、みるみる成績は落ち、1年生の2学期、中間テストだったと思いますが、ついに総合で平均を下回り、かなりショックを受けた記憶があります。それをきっかけに「やればできる」なんて甘い言葉は私には合わないと思い、「やらないとできない」と考えるようになりました。おかげでその後は順調に上り調子で、高校に内部生として進学しても外部生に負けるかという気持ちで過ごすことができ、国公立医学部に現役で入るに至りました。大学生のときには弟にこの言葉で偉そうに説教をしてしまったことを覚えています。自作の「やらないとできない」は今でも私の座右の銘です。(外科)
一人きり泣けても一人きり笑うことはできない
・単身赴任になった時に、独身時代には楽しめていた事が一人でやっても全然楽しくなくなっていた。結婚して子供ができ、家族と一緒でないと楽しいと思えなくなっており、その後の進路を考えるときにも、まずは家族の事を第一に考えるようになった。(泌尿器科)
看護師の勘に従え
・当直中、看護師から病棟に呼ばれ、「〇号室の何とかさん様子がおかしいです」と言われた。一通り診察して、自分からするとあまり変わったところはなさそうだったので「様子がおかしいって言われても・・」と思い、しばらく見ていてと伝え、部屋にもどった。その30分後、構語障害。早期の脳梗塞でした。事なきを得ました。いつも患者に接している看護師の勘は侮れないと思い、それ以降大事にしています。(整形外科)
人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね
・医療を行う上で、傲慢にならずに謙虚に取り組むことを忘れてはならないことを肝に銘じるようにしています。(脳神経内科)
無知は患者を殺す。だから常に勉強をして来るべき時に備えるように。
・研修医になったすぐ、指導医に教えてもらいました。患者から見たら、「白衣を着ていれば研修医も10年目も変わらない。同じ医者なんだ。だから言い訳はできない。常に勉強して知識という武器を身に着けておくように」と上記の言葉とともに仰っていました。(小児科)
爛柯
・高校時代に囲碁部でした。「囲碁に夢中になって時のたつのを忘れること。転じて、遊びに夢中になって時のたつのを忘れること」という意味です。ウルトラマラソンで長時間走り続けて完走した時の喜びは、筆舌に尽くしがたいものがあります。また遊びとは言いませんが、自分で疑問に思ったことを研究することに、時間がたつのを忘れるくらい夢中になっている自分が好きです。様々な興味のあることに、時がたつのを忘れて熱中できることって幸せだと思っています。(整形外科)
- 10代の“出会い”は永遠? 医師が胸に刻む言葉 ─医師に聞く座右の銘(前編)
- 「看護師の勘に従え!」 20代~40代医師の座右の銘─医師に聞く座右の銘(中編)【本記事】
- 「あわてず、急いで、正確に!」50代以上医師の座右の銘─医師に聞く座右の銘(後編)
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