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調査

モチベーションは給与?それともやりがい?―医師のモチベーションアンケート(前編)

2020年9月3日

人生の大きな割合を占める「仕事」。どうせやるなら「楽しく、イキイキと仕事をしたい」と思いませんか。そこでバロメーターになるのが仕事に対するモチベーションです。今回はモチベーションアンケート(※)を行ったところ、608人の医師から回答を得ました。前編ではモチベーションの源泉を、年代別にご紹介します。
(※)2020年8月15日~23日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施

意欲的に働く医師が半数以上

はじめに現在の仕事に対するモチベーションについて、5段階(とても高い、やや高い、どちらとも言えない、やや低い、とても低い)で答えてもらったところ、全体の50.7%はモチベーションが「高い」という結果でした。

表1:現在の仕事に対するモチベーション(20~70代の医師608名が回答)

年代別で見てみると、20代でモチベーションが「低い」と答えた人はゼロでした。また、40代と50代では増える傾向が見られたものの、それぞれ20%以下にとどまっており、意欲的に働けている医師が多いことがわかりました。

表2:現在のモチベーション(年代別)(20~70代の医師608名が回答)

若手は「やりがい」だけではないのが本音

次に、モチベーションの源泉を上位3つまで選んでいただいたところ、多かったのは「仕事のやりがい」(43.1%)、「給与」(30.6%)、「職場環境が合っている(労働時間・立地・福利厚生等)」(26.2%)という結果になりました。

表3:現在の仕事へのモチベーション(上位3つまで複数回答)(20~70代の医師608名が回答)

仕事のモチベーションを上下させる変動要因は、内的要因と外的要因に分けられます。内的要因とは「やってみたい」など自らが関心を持つことで、外的要因は給与や評価、人間関係といった外部からの刺激です。上記の結果は、「仕事のやりがい」が内的要因にあたり、「給与」と「職場環境」は外的要因にあたることから、医師にとっても、内的・外的要因の両方が満たされていることがモチベーションの維持・向上に欠かせないことがわかります。

年代別では、全世代に共通して「仕事のやりがい」の水準が高かった一方で、20代は「プライベート・休日の充実」、30代は「仕事仲間からの評価や人間関係」が上位だったのが、若手世代ならではの特徴でした。なお、「給与」を求める割合は40代がピークで、それ以降は「患者からの評価」や「社会貢献」などに分散していくようです。

表4:現在の仕事へのモチベーション(世代別)(20~70代の医師608名が回答)

年代で変わる、モチベーションの拠り所

また、モチベーションを上げてくれる人の存在については「自分自身」と答えた人が28.6%、「患者」と答えた人が25.2%でした。

表5:仕事へのモチベーションを最も上げてくれる人(20~70代の医師608名が回答)

しかしながら、年代別に見ると結果は大きく変わります。

表6:仕事へのモチベーションを最も上げてくれる人(年代別)(20~70代の医師608名が回答)

20代の40.0%が「同僚」と答え、全世代の中で突出して多い結果となりました。医師になりたての頃は学生時代の同級生や、研修先の同期といった存在の大きさがうかがえます。また、「上司・先輩」の割合も20.0%を占めていました。同様に30代も「上司・先輩」の割合が25.6%と、一人前の医師になる前は指導役が重要な役割を担っていることがわかりました。

全体を通して年代が増すごとに、「患者」の割合が増えていくのも特徴です。「上司・先輩」から一通りのことを学んだ後は、自分で自分を奮い立たせながら、患者さんから学ぶことが増えていくのでしょう。

今回、多くの医師がモチベーション高く働けていることがわかりました。ただ、ふとしたことで下がることもあるものです。もしも仕事でモヤモヤすることがあるときは、今の業務・職場環境などを棚卸しして、自身の価値観と合っているか見直すのも一案でしょう。中編では、モチベーションが上がった時、下がった時の詳しいエピソードをお伝えします。

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