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コラム

面接~入職まで、どう進む? 転職経験医師が伝えたいチェックポイント―女医のつれづれ手帖(15)

2018年2月28日

Yu(ゆう)
転職候補先が決まったら、次のステップとして病院見学と面談があります。しかし、いくら勤務条件がよくても、実際に確認しなければわからないことも少なくありません。今回は、わたしの経験から学んだことをお伝えしたいと思います。

1カ月のスピード内定 転職には、タイミングも必要

「初めて転職する医師が知っておきたい、病院探しのコツ」でお話しした通り、急きょ出てきた美容内科外来の求人が、やりたいことに挑戦ができる内容かつタイミングが良かったので、わたしにとって運命だと思い、引き受ける方向で話を進めていきました。すると早速、人材紹介会社(以下、紹介会社)の担当者から、転職候補先の院長先生との面談日が決まったと連絡があり、面談の運びに。

院長先生との面談は、診察の合間を縫って組んでいただいたものだったからか、短時間で終了。正直、あまり記憶に残っていません(笑)。その後、事務長たちともご挨拶を交わしました。院長先生や事務長とはこの面談が初対面でしたが、どちらもサバサバした雰囲気。わたし自身、こちらの医療機関で非常勤勤務をしていたこともあり院内の様子はだいたい知っていたので、そこまで質問することもなく、「よろしくお願いします」といった感じで面談を終えました。結果的に、お話をいただいてから、1カ月も経たないうちに内定。詳しい勤務開始日などは、紹介会社を通して相談して決めていきました。他の方がどうかはわかりませんが、わたしの場合、転職に限らず、決まるときは自分でも驚くくらい早く決着がつきます。そういう時は、条件だけではなく、「この医療機関は自分のことを必要としてくれそう」という「勘」も働いているようにも思います。

病院見学や面談を活用して“雰囲気”の確認を

今回の転職活動では、すでに非常勤勤務経験のある病院への転職、ということで、見学や確認事項もほとんどないまま進めていくことになりました。もし、全然知らない病院の紹介ばかりであれば、まずは紹介会社の情報を吟味する。ある程度転職候補を絞れてきた段階で、実際に病院を見学したり、院長との面談で勤務内容や勤務時間について確認したりする―。これが転職活動における、最大の「キモ」なのではないでしょうか?

転職希望時のよくある条件として、年収〇〇万円以上、週〇日勤務で常勤、年休〇日、各種手当、通勤時間、託児所の有無など、いろんな事項があります。転職するときの条件や背景は人それぞれですので、選ぶときに意識することや、優先順位に正解も不正解もありません。ですので、転職候補の病院見学、自分が所属するだろう部署の医師や看護師の雰囲気を確認しておくのは必須だと言えます。事前に聞いていた話と比べて、実際の院内の様子やスタッフの雰囲気にどのくらいのギャップがあるのかにも注目しましょう。なぜなら、肌で感じるものが、実は一番の決め手になると思うからです。

「転職先を間違えた!」と後悔しないために

わたしは収入や立地を重要視していますが、それ以上の絶対条件としているのが院内の雰囲気。なぜなら、入職後に変えようがない部分であり、どんなに収入やその他の条件が満たされていたとしても、一緒に働く人とうまくやれなければ辛い職場となってしまうからです。参考までに、わたしの理想的な雰囲気として挙げるのは、「医師と看護師が笑顔で会話していて、コメディカルとの垣根がない」や、「院内に清潔感がある」など。また、自分一人でなかなか判断が難しいときは、第三者(家族、親しい医師の友人)にも相談します。医師の友人に各々転職経験があれば非常に参考になる話が聞けるでしょうし、家庭があるなら、勤務条件については家族にしっかり伝えて相談しておくべきだと思います。家族の協力なしには、思うように働くことも難しいですからね。

一番大事なことは、「転職先に関する疑問点や不明点を限りなくクリアしておくこと」ではないでしょうか。マイナス面もしっかり事前確認しておければ入職までに覚悟もできますし、それに合わせた対策も立てられます。知り合いの医師の中には、いろいろ考えるのが面倒ゆえ全て紹介会社任せで、なんとなく転職する人もいましたが、そういう人ほど、入職してから「転職先を間違えた!」と嘆いていたりするもの。ミスマッチを防ぐために、わたしたち求職者側も、時には転職候補先に鋭く切り込むことも必要です。転職候補が決まった際には、よく考えて決断してみてください。

Yu
ゆう
麻酔科医・内科医

医学部卒業後、某医局で麻酔科認定医取得。 30代で国際結婚、1児の母。現在は麻酔科・内科医として働きながら、 自身の経験を活かした執筆活動も行う。

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