1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. ノウハウ
  4. 調査
  5. うちの医局だけ?休暇取得の独自ルール―医局に関するアンケート調査Vol. 4
調査

うちの医局だけ?休暇取得の独自ルール―医局に関するアンケート調査Vol. 4

2018年12月24日

m3.comの医師会員1000人に、医局に対する考えを聞く本シリーズ。第4回目となる今回は、休暇のルールや医局外の人に驚かれた慣習についてご紹介します。

年末年始休暇の取得時期を“くじ引き”で決める医局も

今回の調査において、「所属医局内で休みの取得方法に独自のルールがある」と答えたのは28.6%。休暇の取得については、一律のルールに従って取得可否を検討するというより、その時々の状況に応じて臨機応変に対応している医局が多いと言えそうです。

Q.所属医局内で休みの取得方法(夏季・冬季・GW休暇など)にまつわる独特なルールはありますか?


科目による特性によっても事情が異なることが想定される、休暇の取得方法。診療科目ごとに休暇に関する独特なルールがあるかどうかを集計しなおしたところ、以下のような結果となっています。

Q.所属医局内で休みの取得方法(夏季・冬季・GW休暇など)にまつわる独特なルールはありますか?(診療科目別※回答者10人以上の診療科のみ)


「独自ルールがある」と答えた医師の自由回答は、以下の通り。
チーム内で休みが重ならないようにする、職位が上の者から決めていくという回答内容が多くありました。休暇の長さに関しては、まとめて休暇をとれる医局もあれば、2週間休めても1週間ずつでないと休めない分割制の医局も。子どもがいる場合、その人が優先的に夏休みを取得できるよう配慮されているという声も上がっています。

【休みの取得方法の独自ルール】

  • 論文を書いたら、休みが増える。(医局所属中)
  • 夏季休暇は合計2週間。必ず1週間ずつ取得する。取得できない場合は残った分の夏季休暇は消滅。7月~10月の間で取得。年末の休暇は12月30日からで、1月4日までの6日間を日直当直に分け医局員でくじ引きして決める。GW休暇は特になし(ルールがないわけではなく、休暇自体がない)(2010年代まで医局所属)
  • グループでカバーできれば交代に休む(2010年代まで医局所属)
  • 年間2週間、原則2ヶ月前に承認を受ける事。全員取っていました。(2015年以降まで医局所属)
  • 大学勤務だと長期の休みが取れ、ペアとなっている医師と交代で患者を担当する仕組みだった。(2000年代まで医局所属)
  • 夏休みだけ平日3日間まで(医局所属中)
  • 夏季は1週間を3回、うち1回はフル、他の2回は自分の外来当番日は出てくること。冬季は正月を境に、講師や助教など臨床的にほぼ対等な学年でそれぞれ前半組と後半組にわける。年により(土日などの関係)七日から十日。正月が休める後半組の希望が多い。(2010年代まで医局所属)
  • 夏季休暇は14日間取れたが、論文の作成等で実質的には7日間以内であった。(1990年代まで医局所属)
  • 「助教」以上は職位に応じて1~2~3週間と休暇期間が異なっていた。ある教授は休暇を返上して勤務していたりもした。(2010年代まで医局所属)
  • 休暇予定期間をすべて長い紙に書きだして、そこに偉い人から書き込んでゆく。下っ端は重ならないようにとらねばならないので、いいところはあまり残されなかった。また、若干改善がみられるようになったが、連休はとりにくかった。また、夏季休暇と有休を組み合わせて長期に取るのは不文律で×であった。(2010年代まで医局所属)
  • 取得しても関連病院の仕事は継続。(医局所属中)
  • 研修医時代は休み無し(医局所属中)
  • 解剖当番があります(待機)。(医局所属中)
  • 特別ではないと思うが、基本は同一グループで一斉には取得しない、特にIVRグループは誰かが対応出来るようにしておくことでしょうか。(医局所属中)

うちの医局だけ?他院の医師に驚かれた独自の慣例

アンケートではこのほか、「他院の医師に驚かれた所属医局の慣例」についても自由記述形式で募集。今回の記事で紹介した「休暇の取り方」だけでなく、医局員のスキルアップや交流のために、数々の工夫を凝らしている各地の様子が垣間見える結果となりました。以下に、会員の皆様から寄せられたコメントをご紹介します。

  • ネイティブスピーカーによる全員参加の英会話レッスンがあった。(2010年代まで医局所属)
  • 医局長や医局宛にお送り頂いたご進物を活用したチョッとした「お祝いの会」をしたりもした。人事異動がある場合には医局員・看護師を問わず送別会を出来る限り行っていた。大所帯の医局では、この様な細やかな配慮は少ない様でした。(2010年代まで医局所属)
  • 大学院に入学しても1年半から2年間は市中病院で普通に勤務すること(医局所属中)
  • 当直は救急を担当し、小児エコーやイレウス管挿入も放射線科が行う(2010年代まで医局所属)
  • 年に一回、病院の大運動会が開かれていたことです。(1990年代まで医局所属)
  • 歓送迎会などの親睦会が少ない(医局所属中)
  • 医局費が、月2万円。(医局所属中)
  • 同門会の参加も義務です。大学から関連病院に出向中も医局費を毎月5千円徴収されます。(医局所属中)
  • 一人科長が多い(医局所属中)
  • 現在の医局では、教授親展で希望の述べられる制度がある(医局所属中)
  • 医局旅行でのハチャメチャで出入り禁となったホテルが数件あり。弁償金が大変だったこと。(医局所属中)
  • 関連病院への派遣人事を出張と称すること(1990年代まで医局所属)
  • 関連病院への配属が、かなり民主的に決められること。(医局所属中)
  • 某大学の整形外科。関連病院を回してくれるかわりに年間数十万円の医局費を上納する事が条件で人事も金次第、に驚きました(2000年代まで医局所属)
  • 当直を含めた医局員のバイト代が極端に低く、他の大学から講演に来られた教授に「飛行機代を出すので自分のところにもバイトによこしてほしい」といわれて初めて当医局の教授がバイト代の値上げを実行した。(2010年代まで医局所属)
  • 暗黙の了解として教授の周りに女性を置かなくてはならないという決まりがあること。(医局所属中)

次回は、今回のアンケート調査でm3.com会員の皆様から寄せられた、懇親会のルールについてご紹介します。

【調査の概要】
調査期間:2018年6月12日~2018年6月18日
対象者:m3.com医師会員
回答者数:1000人
回答者属性:医局在籍中の医師471人、過去に医局在籍していた医師529人

今後のキャリア形成に向けて情報収集したい先生へ

医師の転職支援サービスを提供しているエムスリーキャリアでは、直近すぐの転職をお考えの先生はもちろん、「数年後のキャリアチェンジを視野に入れて情報収集をしたい」という先生からのご相談も承っています。

以下のような疑問に対し、キャリア形成の一助となる情報をお伝えします。

「どのような医師が評価されやすいか知りたい」
「数年後の年齢で、どのような選択肢があるかを知りたい」
「数年後に転居する予定で、転居先にどのような求人があるか知りたい」

当然ながら、当社サービスは転職を強制するものではありません。どうぞお気軽にご相談いただけますと幸いです。

エムスリーキャリアは全国10,000以上の医療機関と提携して、多数の求人をお預かりしているほか、コンサルタントの条件交渉によって求人を作り出すことが可能です。

この記事の関連キーワード

  1. ノウハウ
  2. 調査

この記事の関連記事

  • 調査

    専門医取得して良かった?医師たちのホンネ

    医師がキャリアを歩む上で、第一目標に置かれている「専門医」。多くの医師が専門医取得を選ぶ一方で、取得後のメリットを感じられない医師も少なくないようです。vol.1では専門医の取得実態、そして取得理由をご紹介します。

  • 調査

    子育て世代が苦悩…医師のワークライフバランス

    医師のキャリアと家事育児について、医師たちの現状を聞く本シリーズ。後編では医師438人が回答したアンケートから、仕事のキャリア形成と家庭の両立について考えます。

  • 調査

    夫0%の家庭も。医師家庭の家事分担

    いくら仕事が多忙でも、生活すれば家事は生まれます。今回は医師438人が回答したアンケートから、医師家庭の家事分担や家事のこだわり、負担軽減策をご紹介します。

  • 調査

    根性論、閉鎖性…パワハラの原因と対策

    医師のパワーハラスメントについて考える本シリーズ。vol.5では医師499人が回答したアンケートから、医療業界で起こるパワハラの原因と対策について考えます。最後に、医療業界のパワハラについての自由意見も収集しました。

  • 調査

    「時間がない」働く医師の家事事情

    日々忙しい医師の仕事。家庭の家事育児をどうやりくりしていますか。今回は医師を取り巻く家事育児の実態を徹底調査し、438人の医師から回答を得ました。前編ではパートナーの就業状況、労働時間と家事時間のバランスについてご紹介します。

  • 調査

    医師6割、パワハラ防止法「知らない」

    医師のパワーハラスメントについて考える本シリーズ。vol.4では医師499人が回答したアンケートから、パワハラ防止法の理解度や医療業界のパワハラ対策についてご紹介します。

  • 調査

    参加必須 芸を披露…医局の親睦会あるある―医局に関するアンケート調査Vol. 5

    いよいよやってくる忘年会のシーズン。宴会芸や幹事経験をした先生も多いのではないでしょうか。医師1000人にご自身の医局について聞いたアンケートをまとめた本シリーズ。最終回は、忘年会をはじめとする医局での親睦会のルールについてご紹介します。

  • 調査

    医局人事、出世できる医師の条件は?―医局に関するアンケート調査Vol. 3

    12月から特に活発化していく、医局人事の発表。では実際のところ、どんな条件を満たした医師が異動や昇進、昇格の対象になっているのでしょうか。m3.comの医師会員1000人を対象に実施した調査の概要をお知らせします。

  • 調査

    医局人事確定のピーク 地域によって差―医局に関するアンケート調査Vol. 2

    医師のキャリアにも大きな影響を与えうる、関連病院への異動や教授選。各地の大学医局ではどのようなルールで、こうした医局人事を運用・決定しているのでしょうか。医局に所属した経験を持つ医師1000人に聞いたアンケートを紹介します。

  • 調査

    医師に聞く医局事情 メリットとデメリット―医局に関するアンケート調査Vol. 1

    医師としてのキャリアに大きな影響を与える、大学医局の存在。m3.comの医師会員の皆さまは大学医局のあり方をどのようにとらえているのでしょうか。Doctors LIFESTYLEが1000人を対象に実施した調査の概要をお知らせします。

  • 人気記事ランキング