1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. 病院経営・開業
  4. 経営・採用
  5. 医師と他職種、どちらからの信頼を重視する?―究極の選択アンケートvol.4
経営・採用

医師と他職種、どちらからの信頼を重視する?―究極の選択アンケートvol.4

2021年3月18日

「AとBの医師、どちらかを採用しなければならないとしたら、どちらを選びますか――?」。m3.com会員医師1605人が回答した「究極の選択アンケート」。今回は「医師からは信頼されるが、コメディカルからは嫌われる医師」と「コメディカルからは信頼されるが、医師からは嫌われる医師」の比較です。どちらから信頼される医師と一緒に働きたいですか?

コメディカルからの信頼を重視する年代は?

アンケート結果は、「医師からは信頼されるが、コメディカルからは嫌われる医師」を選んだ人は46.9%、「コメディカルからは信頼されるが、医師からは嫌われる医師」を選んだ人は53.1%と、二分する形になりました。

年齢が高いほどコメディカルからの信頼を選ぶ割合が高まり、50代は57.5%、60代以上は60.2%を占めています。一方で20代と30代医師の過半数は、医師からの信頼を選びました。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

また、職位が上がるほど、コメディカルからの信頼を重視していることがわかります。院長クラス(正副含む)は59.5%、理事クラスは62.5%がコメディカルから信頼される医師を選んでいます。逆に、医長クラス、医員クラスを見てみると、ほぼ50%前後ずつに分かれており、現場に近いほど、医師からの信頼が重視されやすくなるようです。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

医師同士で信頼できる人材は「〇〇がある人」

診療科別では、医師からの信頼を重視するのは麻酔科(69.7%)、産婦人科(63.4%)、泌尿器科(62.2%)などで、理由としては「あくまで一番密に仕事するのは我々医師同士」「医師同士で信頼できる人材は技術がある人だと思う」(麻酔科)などが挙がりました。逆にコメディカルからの信頼を重視する医師の割合が最も多い診療科は循環器科(71.4%)で、消化器外科(62.5%)、耳鼻咽喉科(61.3%)が続きます。「コメディカルは患者と目線が同じ」(消化器外科)、「診療はチーム」(耳鼻咽喉科)などの声が寄せられました。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

また、施設別では、最もコメディカルからの信頼を重視するのは、老健、介護医療院などに勤務する医師で、84.6%がコメディカルを選んでいます。福祉系施設では医師が1人体制の職場が多いことが影響していると想像できます。
医療機関では、病床規模が小さいほど、コメディカルから信頼される医師を求める結果となり、クリニックは60.7%がコメディカルを選びました。一方、唯一医師からの信頼を重視する人の方が多かった勤務先は、病院(400床以上)です。勤務先の医師数や、普段のコメディカルと仕事をする機会の多さ、密接度が関係しそうです。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

「コメディカルからは信頼されるが、医師からは嫌われる医師」を選んだ理由は?

採用時に医師を評価する機会が多い部長クラスの回答で、コメディカルからの信頼を選んだ理由として多かったのは、「医師同士よりも一緒に仕事をする機会が多いため、コメディカルに嫌われたら業務に支障が出る」というものです。コメディカルに信頼されている医師は、周囲への配慮ができる医師という評価もありました。
※部長クラス以上の医師の回答
※一部編集しているものもあります

医師同士よりも一緒に仕事をする機会が多い

  • コメディカルからの信頼なしにチーム医療は成り立たない
  • コメディカルからの信頼の方が病棟病院を運営する上では非常に大事
  • コメディカルとは必ず一緒に働かなければならないが、医師とは一緒じゃなくてもやっていけると思う
  • 医師は「お山の大将」的なところがあるので、お互いに信頼してなくても何とかなりますが、コメディカルから嫌われると業務に支障が出ます
  • クリニックはコメディカルスタッフの方が多いから
  • 少数の医師より多数のコメディカルに嫌われるほうが厄介

コメディカルの離職を懸念

  • コメディカルに辞められたら困ります。医師は嫌っても自分の城に閉じこもれますからまだマシ
  • 医師の替えは見つけやすいが、優秀なコメディカルは少ない

別の職種なので関係性の修復が困難

  • 医師での人間関係は、医師内で修正可能だが、コメディカルは直接の上下関係のある部署でないため、修正困難

コメディカルから信頼されている医師は周囲への配慮ができる

  • まわりのスタッフに気を配る人のほうが、病院がうまく回るから
  • コメディカルから信頼されているのはすごいこと。コメディカルはよく人を見ている
  • かなり難しいが、コメディカルを大事にできる医師の方が、周囲への配慮ができる

「医師からは信頼されるが、コメディカルからは嫌われる医師」を選んだ理由は?

それでは、医師からの信頼を重視する理由は何でしょうか。 最低限身近で同じ職種である医師が優先という意見のほか、「医師とコメディカルは仕事内容や価値観が異なる」「コメディカルは周囲がフォローできる」などの声が挙がりました。
※部長クラス以上の医師の回答
※一部編集しているものもあります

まずは身近な同僚との関係が第一

  • あくまで一番密に仕事するのは我々医師同士です
  • まず身近の同僚との関係が大事
  • 医師からの評価が高くないと連携が取れないから
  • 医師から嫌われていることは、業務、あるいは、医師としての資質に問題がある人が多い気がする
  • 仲間とうまくやることが最低条件。コメディカルはその日によってメンバーも変わったりする

医師とコメディカルでは仕事内容や価値観が異なる

  • 医師の仕事内容は医師しかわからないので、医師から信頼される方が本物と思います
  • 医師とコメディカルは当然価値観が異なるものですので、どちらかといえば、まず同じ職種の人間とコミュニケーションを取れる必要があります
  • コメディカルの信頼は、誤解の可能性もあるので、医師から信頼されていれば、周囲の医師がコメディカルに対応することが可能と思う
  • 医師から信頼される=医療レベルが高い
  • 医師が信頼できないようでは、患者から信頼は得られない
  • 医者の信頼得られる人はゆくゆくコメディカルにも信頼得られるはず

コメディカルとの関係は周囲がフォロー

  • コメディカルはこっちでフォローするから
  • コメディカルには我慢してもらう

コメディカルとの関係性は医療に影響しない

  • コメディカルからの評価は医療する上で、関係がない
  • コメディカルと必要以上仲良くする必要はないと考えるため

医師からの信頼とコメディカルからの信頼のどちらを優先するか、意見が真っ二つに割れ、まさに“究極の選択”となりました。
先生なら、どちらの医師と働きたいですか?

【調査概要】
期間:2020/12/3~12/4
対象医師:m3.com登録医師1605人

【医師採用・無料オンラインセミナー】

医師採用をテーマにした、無料オンラインセミナーを定期開催しております。

「covid-19の影響で採用が進まない」「医師紹介会社を利用しているのに、なかなか面接に至らない」など、医師採用でのお悩みはございませんか。

医師採用を支援するエムスリーキャリアのコンサルタントが、最新の採用市場の動向や採用活動の進め方について実践的な内容をわかりやすくお伝えいたします。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、安全にご参加いただけるよう、Zoomアプリを利用してWebにて配信いたします。

この記事の関連キーワード

  1. 病院経営・開業
  2. 経営・採用

この記事の関連記事

  • 経営・採用

    医師が評価「うちの上司は〇〇ができない!」

    医師は上長に、どのようなマネジメント行動を求めているのでしょう。m3.com会員1519人が回答したアンケート調査をもとにランキング形式でまとめました。それぞれのマネジメント行動について、自身の上司が「実行できているか」「できていないか」の評価についても紹介します。

  • 経営・採用

    マネジメント力、不満が多いのはあの職場!

    医師たちは、上長のマネジメント力をどのように評価しているのでしょうか。m3.com会員1519人に実施したアンケート調査結果を、年代や職場など属性別に紹介します。

  • 経営・採用

    「全責任は部下に…」上司の衝撃マネジメント

    上長のマネジメント力をテーマに、m3.com会員1519人に実施したアンケート調査から、医師たちがマネジメントで不満を抱いたエピソードを紹介します。

  • 経営・採用

    コロナ対応も…上司からの感動マネジメント

    編集部では、m3.com会員に上長のマネジメント力についてのアンケート調査を実施しました。1519人の回答から、医師たちがマネジメントで感銘を受けたエピソードを紹介します。

  • 経営・採用

    安定志向と上昇志向どちらの医師と働きたい?

    m3.com会員医師1605人が回答した「究極の選択アンケート」。今回のテーマは志向性です。安定志向の医師と、上昇志向の医師なら、どちらと働きたいですか?

  • 経営・採用

    体力ない若手vs体力ある70代 共に働くなら?

    m3.com会員医師1605人が回答した「究極の選択アンケート」から、“医師が欲しがる医師像”を探ります。今回のテーマは、一般的に中途入職で不利になりがちな高年齢。「〇〇に強い70代医師」と「〇〇に弱い30~40代医師」を比較してみました。

  • 経営・採用

    同僚医師へスキル以上に求めたい3つのこと

    「AとBの医師、どちらかを採用しなければならないとしたら、どちらを選びますか――?」。この「究極の選択アンケート」に医師1605人が回答しました。一緒に働きたい医師の資質として「スキルが高い」よりも評価が高かった3つのポイントをご紹介します。

  • 経営・採用

    高スキルVS協調性抜群 同僚にしたい医師は?

    AとBの医師、どちらかを採用しなければならないとしたら、どちらを選びますか――?この「究極の選択アンケート」に答えたのは、m3.com会員の医師1605人。「スキルは抜群だが、コミュニケーション力が乏しい医師」と「コミュニケーション力は抜群だが、スキルは乏しい医師」を比較したとき、どちらが選ばれる医師なのでしょうか。

  • 経営・採用

    医師定着への4ステップと、入職後3カ月間の対策ポイント

    近年、医療機関で注目を集めている「医師の定着支援」。入職した医師に対し、職場への定着をサポートすることで、高いパフォーマンスの発揮や、早期退職防止につながります。医療機関の医師定着を支援しているエムスリーキャリア・山本千尋氏によると、医師が定着するためには、入職前からの定期的な支援が必要です。

  • 経営・採用

    早期離職を防ぐには、入職“前”の〇〇が重要!

    「せっかく採用した医師が、もう辞めてしまう」「面接時に期待していたほどのパフォーマンスを発揮してもらえない」――。医師の採用について、こんな悩みを抱える医療機関は少なくないでしょう。医療機関の医師定着を支援するエムスリーキャリア・山本千尋氏は、「新任の医師が職場に早く溶け込み活躍するには、入職“前”からの対策が不可欠」と話します。

  • 人気記事ランキング