1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. 転職ガイド
  4. 企業(産業医・MD・社医)
  5. 産業医キャリアの魅力とは? 将来の選択肢として考える医師も
企業(産業医・MD・社医)

産業医キャリアの魅力とは? 将来の選択肢として考える医師も

2023年12月7日

厚生労働省の資料によると、医師の3人に1人が産業医資格を持っているとされています。エムスリーキャリアでは、医師がその働き方に魅力を感じるポイントについて、アンケート調査を行いました。

産業医勤務への関心は低い結果に

アンケート調査は2023年10月28日~11月3日にかけて、医師会員2894人(産業医資格の有無を問わず)を対象に実施。その結果、全体の43%が、「産業医としての勤務に関心がある」と回答しました。また、回答者のうち、実際に産業医活動をしているのは15%でした。

産業医としての勤務に関心がありますか?

産業医キャリアが魅力的な理由―労働衛生・予防医学に関心

続けて、「産業医求人に興味を持った理由」を聞いたところ、常勤・嘱託産業医として勤務中か否かにかかわらず、「予防医学、労働衛生に興味があったから」という回答が得られています。医療機関で職業性疾患の対応をしたり、職場のストレスなどで体調を崩す患者に携わったりする中で、働き盛りの労働者に介入できる産業医の業務内容に興味を持つ医師は多いようです。

医師が「産業医という働き方」に関心を持つ理由

「常勤/嘱託としての勤務に関心を持っている」と答えた医師にその理由を聞いたところ、下記のような内容が得られました。なかでも、QOLの面で魅力を感じているという回答が目立ちました。セカンドキャリアの選択肢、長期的に安定した副収入を得たい場合などに勤務を検討するケースが多いようです。

  • QOLが高いと聞くから
  • 労働者の健康管理に関与したい
  • いろんな職種の人と話が出来る
  • セカンドキャリアのため
  • 労働衛生に関わりたい
  • いろいろな分野を経験したい
  • 今の仕事をしながらアルバイトしたいから
  • 臨床だけでは経験できない体験・知識が得られると思うから
  • 本業の負担にならない範囲での引き合いがあれば検討したい
  • そろそろ臨床に疲れてきたから
  • 60歳を迎えて少しゆっくり働きたいため

医師が「産業医という働き方」に関心がない理由

「産業医としての勤務に関心がない」と答えた医師からは、その理由として、下記のような内容が挙げられました。

  • 本業で手一杯
  • 臨床の方が好きだから
  • メリットが少ない
  • 報酬が少ない。他の勤務で出務した方が高い
  • クリニックの売上アップに繋がると思えないから

「忙しい」「余裕がない」など本業との両立させるのが難しい回答が目立ちました。また、報酬面でメリットを感じない意見も多く寄せられています。その一方で、「活動の幅を広げたいが嘱託産業医の求人がなかなか見つからない」という声も多く寄せられました。

m3.com産業医専用コーナーのご案内

【m3.comに産業医専用コーナーがオープンしました】

https://career.m3.com/feature/sangyoui/

M3グループでは、産業医の先生方向けにお役立ちコーナーをオープンいたしました。 求人情報だけでなく、お役立ちコラムや、他の産業医の先生方と交流いただける質問コーナーをご用意しております。 今後もコンテンツを増やしてまいりますので、ぜひご利用ください。

産業医としてのキャリアをご検討中の先生へ

エムスリーキャリアでは産業医専門の部署も設けて、産業医サービスを提供しています。

「産業医の実務経験がない」
「常勤で産業医をやりながら臨床の外勤をしたい」
「キャリアチェンジをしたいが、企業で働くイメージが持てない」

など、産業医として働くことに、不安や悩みをお持ちの先生もいらっしゃるかもしれません。

エムスリーキャリアには、企業への転職に精通したコンサルタントも在籍しています。企業で働くことのメリットやデメリットをしっかりお伝えし、先生がより良いキャリアを選択できるよう、多面的にサポートいたします。

この記事の関連記事

  • 企業(産業医・MD・社医)

    産業医活動の「あるある」とTips〈第2回〉面談でよくあるケースと実践していること

    第2回となる今回は、よくある面談のシチュエーションをもとに、私が産業医として行っていることを紹介します。お仕事の参考になれば幸いです。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    産業医活動の「あるある」とTips/〈第1回〉産業医を始めて感じたこと

    臨床医から産業医へ転身した筆者が、自身の経験から産業医の「あるある」事例とその対応を紹介する連載です。第1回は、キャリアチェンジのきっかけや、産業医の道を選んだ理由を語ります。産業医に興味のある方、働き始めたばかりの方に役立つヒントをお届けします。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    産業医として企業を関わるときのポイント

    本記事では、臨床医の皆様が産業医として働く際に知っておくべき、民間企業との関わり方の要点を解説します。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    これだけは伝えて!休職判断も変えうる産業医への情報提供ー産業医インタビューvol.2後編

    現在20社の嘱託産業医を務める産業医・古河 涼先生に、企業と産業医の連携について伺った今回のインタビュー。後編では、具体的にどのような情報を産業医に提供すると産業保健がうまくいくのか掘り下げていきます。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    「無責任な社員」との評価も変えた、産業医の関わり方とはー産業医インタビューvol.2前編

    産業医としてのキャリアや活動について、大企業からベンチャー企業までさまざまな企業の産業保健に携わってきた産業医・古河 涼先生にインタビュー。産業医が最も専門性を発揮する「就業措置」と、一歩進んだ「多分野の専門家との連携」について深掘りします。 ※本稿は、人事労務担当者向けの記事を一部編集しています。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    「元気です」に潜むSOSを見抜く!メンタル不調社員を救うには―産業医インタビューvol.1後編

    産業医としてのキャリアや活動について、これまで約20社の嘱託産業医を務めてきた先生にインタビュー。後編では、メンタルヘルス対策として実践している面談方法などを深掘りします。 ※本稿は、人事労務担当者向けの記事を一部編集しています。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    社員の健康意識を変える!人事と二人三脚の取り組みとは―産業医インタビューvol.1前編

    産業医としてのキャリアや活動について、約20社の嘱託産業医を務めてきた先生にインタビュー。産業医になったきっかけや、人事との連携などを伺います。 ※本稿は、人事労務担当者向けの記事を一部編集しています。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    産業医が知っておきたい「意見書」の書き方入門

    本記事では、産業医業務の要でもある「意見書」の基礎知識と書き方のポイントについて解説します。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    専門科目外の医師でも産業医になれる?

    「専門科目外だから産業医になるのは難しいのでは?」とお考えの先生に、働き始めるにあたってよくある疑問と解消法についてお伝えします。

  • 企業(産業医・MD・社医)

    「スポット産業医」とは?働き方とはじめ方

    企業が必要に応じて単発で依頼する産業医業務「スポット産業医サービス」は、空いた時間を有効活用でき、予防医学や社会貢献にもつながる魅力的な働き方です。本記事では、医師がスポット産業医として働くメリットや、必要なスキルについて詳しく解説します。

  • 企業訪問ガイドブック 今ならメルマガ登録で
    企業訪問ガイドブック
    プレゼント!
    産業医求人を受け取る(登録1分)

    人気記事ランキング

    この記事を見た方におすすめの求人

    常勤求人をもっと見る