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知人紹介と人材紹介はどう違う?転職手段を比較する

2018年12月6日

知人紹介

医師の転職手段のひとつでもある「知人紹介」。大学や職場の先輩・同期・同僚など、知り合い同士だからこそ話をスムーズに進められる反面、勤務条件の交渉などがしにくいなど、デメリットがあるのも事実。今回はさまざまな転職手段の中から、他者の仲介をはさむという共通項がある「知人紹介」と「人材紹介」を4つの観点で比較しました。

知人紹介と人材紹介の違いとは

知人紹介は友人・知人、先輩などから、当人が勤める勤務先に紹介してもらう手法のことで、近年は「リファラル採用(リファラルリクルーティング)」とも呼ばれています。情報収集や入職手続きなどは自力で進めなければなりませんが、知人が院内に話を通してくれるなど、スムーズに進められる傾向があります。そのため、「知り合いがいる環境で働きたい」という方や「転職活動に手間と時間をかけたくない」という方が知人紹介を活用しています。そのほか、「たまたま知人に声をかけられたから転職した」という方も一定数いるようです。

知人紹介のしくみ

エムスリーキャリアの調査によると、医局人事を除いた転職の場合、50代と60代の3割、30代と40代の2割以上が知人紹介を利用したことがあると回答しています。

他方、人材紹介とは、転職やアルバイトを検討する際、医師と医療機関の間にコンサルタントが入り、情報収集、書類提出、面接や見学の日程調整など、求職者の入職までをサポートするサービスのことです。専任のコンサルタントが介在するため「自分の勤務歴やスキルに合った求人をまとめて探したい」という方や「キャリアパスの相談や勤務条件の交渉までお願いしたい」という方に適しています。

人材紹介のしくみ

4項目からメリット・デメリットを比較する

知人紹介と人材紹介は、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。4つの項目に沿って解説していきます。

1.情報収集

知人紹介

最大のメリットは、信頼する知人から紹介先の情報を得られることです。紹介先の魅力や課題、仕事内容だけでなく、一緒に働く医師やコメディカルの雰囲気など、現場目線の「生」の声が集められるため、入職後のイメージがしやすいでしょう。

一方、1つの医療機関、1人の知人からの情報だけだと比較ができないため、「知人が言うなら良い医療機関だ」と主観的な判断に陥らないよう注意が必要です。知人から話を聞いていたとしても、病院見学や院長・事務長との面談などを通じ、ご自身の目と耳で確かめる機会を持つことをおすすめします。

人材紹介会社

専任の担当コンサルタントのもと、網羅的な情報収集ができます。希望に基づいた求人情報はもちろん、医療機関ごとの経営方針や特徴、勤務条件などもまとめて教えてもらえます。面接や退職時のアドバイス、転居する場合は地域の生活情報を調べてもらえることも。実際に利用した医師からは「想像していなかった選択肢を提案してもらい、給与・待遇がよくなった」「妻が私の転職を不安に思っていると相談したら、妻同伴の病院見学を調整してくれたので納得の上で決められた」などの感想も聞かれるように、第三者がいるからこそ新たな気付きが得られることもあります。

デメリットとしては、大学医局の影響が強い病院・診療科だと人材紹介会社の利用に消極的で、コンサルタントが詳しい内情を知らない場合があります。

2.手間/スピード

知人紹介

紹介先の院長や部長、事務長などに対し、知人から自身の人柄やスキルを伝えてもらえるため、面接や見学などがトントン拍子で進むことが多いようです。途中で気になることが出てきても知人に質問しやすく、スムーズに回答を得られるでしょう。
紹介者への配慮から、他院と比較しないケースが多いようです。いくつかの求人を比較する人材紹介よりスピーディーな要因の一つと言えるでしょう。
話が具体的に進むにつれて、断りにくくなり、特に、面接や見学に行った後は辞退しづらくなるというデメリットがあります。

人材紹介会社

求人探しや医療機関とのやりとりは不要ですが、コンサルタントとは定期的に連絡を取る必要があります。電話やメール、対面など都合のいい連絡手段が選べるものの、常勤での転職であれば登録から内定まで3カ月ほどかかると見込んでおいたほうがいいでしょう。また、コンサルタントに相談したタイミングで、条件に合致する求人があるとは限りませんので1年以上のスパンで情報収集をしている求職者もいます。

3.勤務条件(給与や勤務地など)

知人紹介

選考がスムーズに進む反面、知人が仲介者となっている手前「お金の話をしづらい」とためらう人が多く、勤務条件があいまいなまま入職に至るケースが見られます。中には、「初回の給与支払日に給与額を知った」「源泉徴収票を見て、初めて自身の年収がわかった」という医師も。入職後にあらためて勤務条件を話し合うことも難しく、言いたいけど言えない状況に陥ってしまう医師もいるようです。入職が決まった際には、書面での条件提示をお願いしてみてはいかがでしょうか。

人材紹介会社

医師本人に代わって、コンサルタントが医療機関と条件交渉をしてくれます。そのため、相手に直接伝えにくい希望も交渉の俎上に載せやすいほか、第三者の目線からスキルや人柄のアピールができるため、希望条件を実現しやすいと言えるでしょう。また、内定時は採用条件通知書などの書類を用意してもらえます。そのため、「入職してみたら、聞いていた条件と違う」といったトラブルを防げる点も安心です。

4.人間関係

知人紹介

知人を通して一緒に働く医師の性格やスキルといった細かいところもわかるので、入職後に人間関係のトラブルが起きにくく、定着率も高い傾向があります。ただ、紹介者である知人には気を遣う場面が出てくることもあります。中には、知人が在籍している間は退職できなかった、入職後に聞いていた条件と違い、関係が悪化してしまったというケースもあるので、そういったリスクも想定しておくべきです。

人材紹介会社

コンサルタントを通じて医療機関担当者からの情報を得られますし、面接や見学といった機会を使いながら、入職前に現場医師と話すことが可能です。ただ、仕事の進め方や雰囲気などは入職後にわかることも多いでしょう。人間関係をゼロから構築していくのは大変ですが、一度リセットして、新たな気持ちで働き始められるメリットもあります。

まとめ:「他人に言われたから」ではなく、自分で決める

知人紹介と人材紹介、どちらもメリット・デメリットがあります。そもそも転職は人生に関わる重要な決断です。時には、第三者から客観的なアドバイスをもらうことも必要ですが、最終的には「友人・知人に言われたから」ではなく、ご自身で決めることが大切です。それぞれの長所・短所を理解した上で、ご自身が納得できる転職方法を選びましょう。

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