「訪問診療」と「往診」。在宅医療の基本となる業務ですが、時に両者が混同された使い方をされていることがあるようです。今回は、両者の違いを解説します。
「訪問診療」は、患者が平穏に療養生活を送れるよう、あらかじめ立てた診療計画をもとに、同意を得て定期的に居宅で診療を行うもので、在宅医療の基本的な業務と言えます。通常、患者のもとに月2回程度の割合で定期的に訪問し、診療、治療、薬の処方、療養上の相談、指導等を行います。
一方「往診」は、急変時などに患者や家族の要望を受けて不定期に行う在宅医療のことです。夜間・深夜・緊急時に患者から要望を受け往診を行った場合には、診療報酬上加算がつきますが、予め計画的に策定された訪問診療の場合はそうした加算がないなどの違いもあります。
「訪問診療」と「往診」の頻度は?
定期的な「訪問診療」と、不定期な「往診」。実際に在宅医療に携わる場合、たとえば「常勤医として週5日勤務」といっても、その内訳が「4日を訪問診療、1日を往診」(往診は常勤医で持ち回り対応)と、「5日すべてが訪問診療」(往診は非常勤の医師が担当)とでは、医師の働き方は大きく異なることが分かります。訪問診療・往診の違いを理解し、両者の頻度などをチェックすれば、働き方を探る一つの判断軸となり得ます。
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