「希望した時期に、本当に入職できるのか」。転職活動を進める中で、こうした不安を抱く先生は少なくありません。エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師のデータから、希望どおりに入職できた人の割合と、内定後に後ろ倒しになった場合のズレ幅・背景を紹介します。
この記事のサマリー
テーマ
エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師について、登録時の入職希望時期と実際に入職した時期のズレを分析
調査概要
エムスリーキャリアの支援で入職まで至った常勤医師のうち、登録時に入職希望時期を確認できた方を対象に集計
この記事で分かること
✔ 当初の希望通りに入職できる人はどれくらいいるか
✔ 内定後に入職時期が後ろ倒しになる場合、実際にはどの程度の幅で、どんな理由で起こりやすいか
※本稿の数値は、エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師のうち、登録時に入職希望時期を確認できた方のデータを集計・加工したものです。内定の時期は、成約が決まった時期をもとに判定しています。
「希望時期通りに入職できるのか」という不安
転職活動を進める中で、「本当に希望した時期に入職できるのだろうか」「現職の引き継ぎ事情で入職が延びてしまったらどうしよう」といった不安を抱く先生は少なくありません。
エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師のデータを見ると、約85%は当初の希望通りに入職している一方、内定後に入職時期が後ろ倒しになった医師は約8人に1人(12.0%)でした。ではその「後ろ倒し」は、実際どのくらいの幅で起きているのでしょうか。
当初の希望通りに入職できた人が約85%
登録時に確認した入職希望時期と、内定が決まった時期、実際に入職した時期を比較すると、以下の内訳になりました。
| 区分 | 割合 |
|---|---|
| 希望通り(前倒しも含む) | 84.7% |
| 内定時点ですでに希望時期を過ぎていた | 3.2% |
| 内定後に希望より後ろ倒し | 12.0% |
約85%は当初の希望通りに入職できています。内定が決まった時点ですでに希望時期を過ぎていたのは3%程度で、これは内定までの転職活動が希望時期より長引いたケースです。一方、内定後に入職時期が後ろ倒しになったのは12.0%、約8人に1人でした。以降は、この「内定後に後ろ倒しになった医師」に絞って見ていきます。
内定後に後ろ倒しになった場合、ズレ幅は平均3.9ヶ月
内定後に入職時期が後ろ倒しになった医師に絞って、登録時の希望とのズレ幅を見てみると、以下の分布になりました。
| ズレ幅 | 割合 |
|---|---|
| 1〜2ヶ月 | 49.5% |
| 3〜6ヶ月 | 35.1% |
| 7〜12ヶ月 | 13.1% |
| 13〜24ヶ月 | 1.6% |
| 25ヶ月以上 | 0.7% |
平均は3.9ヶ月でした。8割以上(84.6%)は半年以内のズレに収まっており、「ズレても半年前後まで」というのが多数派です。
一方で、2年を超えるような大幅な後ろ倒しも、ごくわずか(0.7%)ながら見られ、注意が必要です。
ズレの背景にある事情 ― ボリュームゾーンと突出ケースは性質が違う
後ろ倒しの理由を見ていくと、ズレの幅によって背景が異なる傾向がうかがえます。
多数を占める1〜6ヶ月程度のズレでよく見られるのは、現職の院内規定への対応や、後任の確保・引き継ぎに時間がかかるケースです。実際に寄せられた声を見ると、以下のような背景が目立ちました。
1〜6ヶ月のズレでよく見られる声
院内規定
内定後に退職を申し出たところ、想定していなかった「半年前の申し出」という院内規定を示され、希望していた退職時期を後ろ倒しにせざるを得なかった
後任が決まらない
後任がなかなか決まらず引き継ぎが進まなかったため、退職時期を当初の希望から数ヶ月ずらすことになった
勤務先の体制変更
勤務先の体制変更に伴う後任決めを待つ必要があり、退職時期が後ろにずれ込んだ
いずれも、転職活動そのものが長引いたというより、「決まってからの実務的な調整」で数ヶ月ずれるパターンといえます。
なお、本稿で挙げている例は、医師それぞれの事情や考え方をふまえて長くなった個別の例であり、同じ期間の確保をおすすめするものではありません。
一方で、1年を超えるような大幅な後ろ倒しになると、様相が変わります。目立つのは、現職の都合で入職時期そのものを先送りされるケースです。
1年を超えるズレで目立つ声
入職時期の変更依頼
当初は半年後に入職する予定だったが、現職での事情で2回にわたり入職時期の変更をお願いされた
退職の申し出ルール
勤務先から理解は得られたが、「1年半以上前の申し出」ルールを示された
人員の都合
現職に退職を相談したところ、人員の都合で来年度の退職は難しいと言われ、入職を1年先送りすることになった
本人の希望はまとまっていても、現職側の事情で1〜2年先になってしまう――大幅な後ろ倒しには、こうした本人の意向だけでは動かせない事情が関わっているケースが目立ちます。
「少し延びるかもしれない」への心構えは必要
今回の結果から言えるのは、エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師の約85%は当初の希望通りに入職できている一方、内定後に後ろ倒しになる場合は数ヶ月から半年程度のズレになることが多い、ということです。
特に現職での調整が必要になる場合は、ご自身の希望だけでコントロールしきれない延期が起こり得ます。引き継ぎや調整に時間がかかりそうだと感じた時点で、早めに今後の見通しを整理し、必要であればキャリアアドバイザーに相談することが、想定外の長期化を避けるポイントになります。
まとめ
- エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師の約85%は、当初の希望通りに入職できている
- 内定後に後ろ倒しになったのは約8人に1人。ズレ幅は平均3.9ヶ月で、8割以上が半年以内に収まる
- 数ヶ月程度のズレは引き継ぎや条件調整など実務的な理由が多いが、1年を超えるような大幅な後ろ倒しは現職での事情など本人の意向だけでは動かせないケースが目立つ
- 「少し延びるかもしれない」という前提で、現職の引き継ぎに時間がかかりそうな場合は早めに今後の見通しを整理しておくことが望ましい
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ご自身の引き継ぎ事情が入職時期にどう影響しそうか不安な方は、医師専門のキャリアアドバイザーに早めにご相談ください。
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