1. m3.comトップ
  2. キャリアデザインラボ
  3. 転職ガイド
  4. 転職データ集
  5. 内定後に入職時期が“後ろ倒し”になった医師は8人に1人!ズレ幅は平均4ヶ月、最大2年超も
転職データ集

内定後に入職時期が“後ろ倒し”になった医師は8人に1人!ズレ幅は平均4ヶ月、最大2年超も

2026年10月21日

「希望した時期に、本当に入職できるのか」。転職活動を進める中で、こうした不安を抱く先生は少なくありません。エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師のデータから、希望どおりに入職できた人の割合と、内定後に後ろ倒しになった場合のズレ幅・背景を紹介します。

この記事のサマリー

テーマ

エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師について、登録時の入職希望時期と実際に入職した時期のズレを分析

調査概要

エムスリーキャリアの支援で入職まで至った常勤医師のうち、登録時に入職希望時期を確認できた方を対象に集計


この記事で分かること

✔ 当初の希望通りに入職できる人はどれくらいいるか

✔ 内定後に入職時期が後ろ倒しになる場合、実際にはどの程度の幅で、どんな理由で起こりやすいか

※本稿の数値は、エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師のうち、登録時に入職希望時期を確認できた方のデータを集計・加工したものです。内定の時期は、成約が決まった時期をもとに判定しています。

「希望時期通りに入職できるのか」という不安

転職活動を進める中で、「本当に希望した時期に入職できるのだろうか」「現職の引き継ぎ事情で入職が延びてしまったらどうしよう」といった不安を抱く先生は少なくありません。

エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師のデータを見ると、約85%は当初の希望通りに入職している一方、内定後に入職時期が後ろ倒しになった医師は約8人に1人(12.0%)でした。ではその「後ろ倒し」は、実際どのくらいの幅で起きているのでしょうか。

当初の希望通りに入職できた人が約85%

登録時に確認した入職希望時期と、内定が決まった時期、実際に入職した時期を比較すると、以下の内訳になりました。

区分割合
希望通り(前倒しも含む)84.7%
内定時点ですでに希望時期を過ぎていた3.2%
内定後に希望より後ろ倒し12.0%

約85%は当初の希望通りに入職できています。内定が決まった時点ですでに希望時期を過ぎていたのは3%程度で、これは内定までの転職活動が希望時期より長引いたケースです。一方、内定後に入職時期が後ろ倒しになったのは12.0%、約8人に1人でした。以降は、この「内定後に後ろ倒しになった医師」に絞って見ていきます。

内定後に後ろ倒しになった場合、ズレ幅は平均3.9ヶ月

内定後に入職時期が後ろ倒しになった医師に絞って、登録時の希望とのズレ幅を見てみると、以下の分布になりました。

ズレ幅割合
1〜2ヶ月49.5%
3〜6ヶ月35.1%
7〜12ヶ月13.1%
13〜24ヶ月1.6%
25ヶ月以上0.7%

平均は3.9ヶ月でした。8割以上(84.6%)は半年以内のズレに収まっており、「ズレても半年前後まで」というのが多数派です。

一方で、2年を超えるような大幅な後ろ倒しも、ごくわずか(0.7%)ながら見られ、注意が必要です。

ズレの背景にある事情 ― ボリュームゾーンと突出ケースは性質が違う

後ろ倒しの理由を見ていくと、ズレの幅によって背景が異なる傾向がうかがえます。

多数を占める1〜6ヶ月程度のズレでよく見られるのは、現職の院内規定への対応や、後任の確保・引き継ぎに時間がかかるケースです。実際に寄せられた声を見ると、以下のような背景が目立ちました。

1〜6ヶ月のズレでよく見られる声

院内規定

内定後に退職を申し出たところ、想定していなかった「半年前の申し出」という院内規定を示され、希望していた退職時期を後ろ倒しにせざるを得なかった

後任が決まらない

後任がなかなか決まらず引き継ぎが進まなかったため、退職時期を当初の希望から数ヶ月ずらすことになった

勤務先の体制変更

勤務先の体制変更に伴う後任決めを待つ必要があり、退職時期が後ろにずれ込んだ

いずれも、転職活動そのものが長引いたというより、「決まってからの実務的な調整」で数ヶ月ずれるパターンといえます。

なお、本稿で挙げている例は、医師それぞれの事情や考え方をふまえて長くなった個別の例であり、同じ期間の確保をおすすめするものではありません。

一方で、1年を超えるような大幅な後ろ倒しになると、様相が変わります。目立つのは、現職の都合で入職時期そのものを先送りされるケースです。

1年を超えるズレで目立つ声

入職時期の変更依頼

当初は半年後に入職する予定だったが、現職での事情で2回にわたり入職時期の変更をお願いされた

退職の申し出ルール

勤務先から理解は得られたが、「1年半以上前の申し出」ルールを示された

人員の都合

現職に退職を相談したところ、人員の都合で来年度の退職は難しいと言われ、入職を1年先送りすることになった

本人の希望はまとまっていても、現職側の事情で1〜2年先になってしまう――大幅な後ろ倒しには、こうした本人の意向だけでは動かせない事情が関わっているケースが目立ちます。

「少し延びるかもしれない」への心構えは必要

今回の結果から言えるのは、エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師の約85%は当初の希望通りに入職できている一方、内定後に後ろ倒しになる場合は数ヶ月から半年程度のズレになることが多い、ということです。

特に現職での調整が必要になる場合は、ご自身の希望だけでコントロールしきれない延期が起こり得ます。引き継ぎや調整に時間がかかりそうだと感じた時点で、早めに今後の見通しを整理し、必要であればキャリアアドバイザーに相談することが、想定外の長期化を避けるポイントになります。

まとめ

  • エムスリーキャリアの支援で転職が成立した常勤医師の約85%は、当初の希望通りに入職できている
  • 内定後に後ろ倒しになったのは約8人に1人。ズレ幅は平均3.9ヶ月で、8割以上が半年以内に収まる
  • 数ヶ月程度のズレは引き継ぎや条件調整など実務的な理由が多いが、1年を超えるような大幅な後ろ倒しは現職での事情など本人の意向だけでは動かせないケースが目立つ
  • 「少し延びるかもしれない」という前提で、現職の引き継ぎに時間がかかりそうな場合は早めに今後の見通しを整理しておくことが望ましい

▼ 入職したい時期のどれくらい前に転職活動を始めるべき?―ドクター転職3分相談室

ご自身の引き継ぎ事情が入職時期にどう影響しそうか不安な方は、医師専門のキャリアアドバイザーに早めにご相談ください。

転職をお考えの先生へ

もしも先生が転職をお考えでしたら、エムスリーキャリアにお任せください。
先生が、最善の意思決定をできるようサポートしています。

転職活動はさまざまな事務作業が伴い、情報収集や、面接等のスケジュール調整、条件交渉などを個人で担うと負担が重くなります。これらはすべて、エムスリーキャリアのコンサルタントにお任せいただけます。

また、条件交渉では、先生から直接は言いにくいことをコンサルタントが代わりに伝えるため、精神的な負担も少なく済むかと思います。

転職をご検討中でしたら、ぜひご連絡ください。

エムスリーキャリアは全国10,000以上の医療機関と提携して、多数の求人をお預かりしているほか、コンサルタントの条件交渉によって求人を作り出すことが可能です。

この記事の関連キーワード

  1. 転職ガイド
  2. 転職データ集

この記事の関連記事

  • 転職データ集

    医師は平均10ヶ月前から転職を意識!大学医局所属は3人に1人が1年超前から

    転職の準備は、入職したい時期のどのくらい前から始めればよいのでしょうか。エムスリーキャリアに登録した医師の、転職を意識し始めた時期(登録時)から入職希望時期までの期間を集計し、大学医局の医師とそれ以外の医師との違いを紹介します。

  • 転職データ集

    来年度の採用を目指し、医師の転職市場は“追い風”期に突入か

    編集部では2021年7~9月にかけて、m3.comCAREERに寄せられたデータをもとに都道府県と各科の求人倍率と想定下限年収を集計。直近3カ月の市場動向と、コンサルタントによる今後の見通しをお伝えします。

  • 転職データ集

    コロナ禍ならでは?医師の転職活動期間に変化

    2021年4~6月にかけて、m3.comCAREERに寄せられたデータをもとに都道府県と各科の求人倍率と想定下限年収を集計。直近3カ月の市場動向と、コンサルタントによる今後の見通しをお伝えします。

  • 転職データ集

    安定期に入った転職市場、コロナ第4波の影響は

    コロナ禍の影響が医師の転職市場を直撃した2020年度の上半期から、徐々に復調しつつあった2020年10~12月。多くの地域で求人倍率・想定年収(下限)が上昇するなど、回復傾向が見られました。2021年に入ってからの市場動向と、コンサルタントによる今後の見通しをお伝えします。

  • 転職データ集

    持ち直した医師転職市場、2021年は競争激化?―求人天気予報2020年10-12月期

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年4~9月頃まで冷え込んでいた医師の転職市場。直近3カ月の市場動向と、コンサルタントによる今後の見通しをお伝えします。

  • 転職データ集

    コロナ禍で冷え込んだ医師転職市場、回復の兆しも?―求人天気予報2020年7-9月期

    コロナ禍の混乱が始まって約半年。2020年7~9月は感染がピークアウトし、徐々に日常生活を取り戻してきました。しかし、医師の転職市場はそう元通りとはいかず、地域や診療科によって異なる様相を示しています。

  • 転職データ集

    コロナ禍で年収相場が上がった科・下がった科―求人天気予報2020年4-6月期

    新型コロナウイルス感染症が全国的に流行した2020年4~6月。医療機関の運営も大きな打撃を受けていますが、医師の給与への影響はどうなのでしょうか。編集部では、エムスリーキャリアに寄せられた1万6千件以上の求人データをもとに各診療科の想定年収(下限)を集計。1~3月のデータと比較し、想定年収のアップダウンをまとめました。コロナ禍においても年収のボトムラインが上がった診療科とは?

  • 転職データ集

    40・50代医師の転職、満足度を左右するのは?

    豊富な臨床スキル・経験を有し、医師としてキャリアの絶頂期を迎える40~50代。一方で、体力低下や子どもの進学、介護といったライフイベントをふまえて今後の働き方を見つめ直すターニングポイントでもあるようです。転職時にはどのような点を重視しているのかアンケート調査の結果をもとに見ていきます。

  • 転職データ集

    最新データでわかる年収・求人倍率の高い街―求人天気予報2020年1-3月期

    地域によっても大きく異なると言われる、医師の年収や求人倍率。その実態はどのようになっているのでしょうか。編集部では、m3.comCAREERに寄せられたデータをもとに各都道府県の有効求人倍率と想定年収を集計。年収は全国的に横ばいあるいは下降傾向にある一方、特に西寄りのエリアでは求人倍率の上昇が目立ちました。直近3カ月の最新データから、年収がアップしているエリアをご紹介します。

  • 転職データ集

    最新データでわかる年収・求人倍率の高い街―求人天気予報2019年10-12月期

    地域によっても大きく異なると言われる、医師の年収。その実態はどのようになっているのでしょうか。今回編集部では、m3.comCAREERに寄せられたデータをもとに各都道府県の有効求人倍率と想定年収を集計。中には想定年収と求人倍率、両方が上昇している都道府県もありました。直近3カ月の最新データから、年収がアップしているエリアをご紹介します。

  • 人気記事ランキング

    この記事を見た方におすすめの求人

    常勤求人をもっと見る