転職の準備は、入職したい時期のどのくらい前から始めればよいのでしょうか。エムスリーキャリアに登録した医師の、転職を意識し始めた時期(登録時)から入職希望時期までの期間を集計し、大学医局の医師とそれ以外の医師との違いを紹介します。
※本稿の数値は、エムスリーキャリアの転職支援サービスを登録した医師のデータを集計・加工したものです。
※本稿では、エムスリーキャリアに登録した医師のうち、コンサルタントとの面談時に入職希望時期の情報があった方のみを集計し、登録時(面談時)に確認した入職希望時期までの期間を、転職を意識し始めてから入職を希望するまでの期間として算出しています。
医師全体の転職意識の時期 ― 入職希望の平均10.2ヶ月前
転職を意識し始めた時期(登録時)から、入職を希望する時期までの期間を集計すると、以下のような分布になりました。
| 入職希望時期までの期間 | 割合 |
|---|---|
| 3ヶ月以内 | 13.6% |
| 4〜6ヶ月以内 | 23.5% |
| 7〜12ヶ月以内 | 36.2% |
| 13〜24ヶ月以内 | 20.0% |
| 25ヶ月以上 | 6.6% |
平均は10.2ヶ月で、最も多いのは「7〜12ヶ月以内」(36.2%)でした。半年を超える先の入職を希望している方が6割以上(62.8%)を占め、1年を超える方も約4人に1人(26.6%)います。
大学医局の医師は、さらに早い段階から転職を意識する傾向
次に、大学医局に所属している医師と、民間病院等の医師とで比較しました。
| 入職希望時期までの期間 | 大学医局所属 | 民間病院所属等 |
|---|---|---|
| 3ヶ月以内 | 9.3% | 15.2% |
| 4〜6ヶ月以内 | 20.4% | 24.7% |
| 7〜12ヶ月以内 | 38.5% | 35.3% |
| 13〜24ヶ月以内 | 24.8% | 18.4% |
| 25ヶ月以上 | 7.0% | 6.5% |
| 平均 | 11.0ヶ月 | 9.9ヶ月 |
大学医局の医師で、入職希望が「3ヶ月以内」だった割合は9.3%で、民間病院等の医師(15.2%)の約6割にとどまりました。
一方、「7〜12ヶ月以内」の割合は38.5%と最も多く(民間病院等の医師は35.3%)、大学医局の医師の方が、長いスパンで入職を見込んでいる傾向が確認できます。
また、1年を超える(「13〜24ヶ月以内」「25ヶ月以上」)割合は31.8%と約3人に1人にのぼり、民間病院等の医師(24.9%)の約1.3倍でした。
医局人事には後任の手当てや教授との調整といった、所属先の都合だけでは進められない制約があります。直前の申し出でトラブルになるケースを避けるため、多くの先生が半年〜2年という長めの期間を見込んで、早い段階から転職を意識し始めていると考えられます。
早い段階から転職を意識することは、珍しくない
「まだ入職までかなり時間があるのに、今から相談していいのだろうか」と感じる先生は少なくありません。
しかし今回のデータが示す通り、医師の6割以上(62.8%)は、登録時点で半年を超える先の入職を希望していました。大学医局の医師では70.3%と、約7割です。早期の情報収集や相談は、むしろ多数派の行動であり、「気が早い」ことを心配する必要はないと言えそうです。
まとめ
- 医師が転職を意識し始めるのは、入職希望の平均10.2ヶ月前で、最も多いのは「7〜12ヶ月前」
- 大学医局の医師は平均11.0ヶ月前(民間病院等の医師は9.9ヶ月前)。1年を超える割合は約3人に1人(31.8%)で、「3ヶ月以内」は民間病院等の医師の約6割
- 医局人事特有の調整が必要な分、大学医局所属の先生ほど、早め・長めのスパンで転職を意識しておく価値がある
具体的に「いつから」「何を」始めればよいかは、以下のQ&A記事や事例記事もあわせてご覧ください。
・ 入職したい時期のどれくらい前に転職活動を始めるべき?―ドクター転職3分相談室
・ 医局にいつ伝える?30代外科医が1〜2年かけて進めた"逆算退局"
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また、条件交渉では、先生から直接は言いにくいことをコンサルタントが代わりに伝えるため、精神的な負担も少なく済むかと思います。
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