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調査

私の通勤、長すぎかも?医師の半数は30分未満―医師の通勤時間アンケートvol.1

2020年11月6日

先生は通勤にどれくらいの時間をかけていますか?医師851人が回答したアンケート(※)から、通勤時間の理想と現実をご紹介します。
(※)2020年8月22日~9月6日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施

半数の医師が片道30分未満で通勤

現在の主な勤務先への通勤手段を複数回答で尋ねたところ、50.6%が「自動車」と回答しました。次に多いのが「電車」で24.8%。「徒歩」は20.1%です。「自転車」も10.5%います。「その他」の内訳として自由記述で"バス"と記載していた人は全体の2.1%。また、「バイク」は1.1%でした。

自動車通勤の場合、公共交通機関や自宅からの距離に縛られずに通勤できることが魅力なのかもしれません。

現在の片道の通勤時間で最も多かったのは30分未満で、50.4%を占めました。次に多いのは30分~1時間未満で32.7%。1時間~1時間30分未満が12.7%と続きます。通勤時間に片道1時間30分以上かけている人は、全体の5%以下となりました。

一方、理想の通勤時間は30分未満が圧倒的に多く、82.0%。30分~1時間未満と回答した人も、15.7%いました。理想的な通勤時間を叶えられていない医師も多いことがわかります。

片道2時間以上の通勤時間、許容できますか?

一方で、許容できる通勤時間は、片道30分~1時間未満が最も多く、43.7%の医師が選んでいます。次が30分未満で、31.8%。1時間~1時間30分未満も17.5%いました。医師によって、許容できる時間にばらつきがあるようです。

ただ、1時間30分以上になると、許容できる人の割合がぐっと減り、1時間30分以上2時間30分未満は5.5%にとどまります。2時間以上許容できると回答したのは全体の1.3%でした。

また、これまでの最短の通勤時間として90.1%が30分未満と回答しています。医師の大半が、通勤時間30分未満という自宅から近い職場で勤務した経験があるようです。

通勤時間30分未満という職場を経験したことがある医師が多いのは、残業時間が多かったり、自宅にいても呼び出し出勤があったりすることが珍しくないという医師ならではの事情が影響しているのかもしれません。

vol.2では、医師たちの通勤時間の過ごし方についてご紹介します。

同テーマの記事シリーズはこちら

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