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エリア別医師の求人トレンド【関西・東海編(2)】

2019年10月31日

大阪・愛知・京都・兵庫の転職、大学医局の影響力は?

大阪には医学部を有する大学が5校あります。東京同様に民間病院も含めて医療機関の数が多いため、急性期の病院であっても、救急科など転職の場が一定数用意されています。南部においては特に、大学医局の影響が弱い傾向にあります。

愛知は地域によって医師の偏在が大きいです。医学部を有する大学は4校あり、うち2つは名古屋市内にあるため、名古屋医療圏においては大学医局の影響を強く受けています。そのため、内科以外での急性期病院の求人数は限られるでしょう。三河・尾張地方においては大学医局の影響は限定的です。将来、クリニックを開業・継承する医師が経験を積む場として選ぶことが多い地域であり、200床未満の病院では大学医局からの派遣がないケースもあります。他県からの転職がしやすいエリアといえるでしょう。

一方、静岡の医学部は西部地域にある浜松医科大学のみのため、西部においては医局の影響をある程度受けますが、中部・東部では医局の影響は弱いでしょう。急性期の国公立病院や大規模な医療法人の外科等、他県であれば転職が難しい職場であっても、応募できる施設は複数あります。県外から来た医師を歓迎する風潮があり、医局派遣の医師と転職した医師で、執刀数や処置数に差が出るといったようなこともありません。

その他の地域は医局の影響力が強く、特に京都・兵庫の都市部においてはそれが顕著に現れています。日本有数の医学部を持つ大学があり、人口に対して医師の数も多いので、急性期病院の求人数は限られるでしょう。ただし、中小規模の急性期病院やへき地では大学医局からの派遣がないケースもあります。

関西・東海地域への転職、気を付けるべき点は?

当地域もまた、卒年や年齢がキーワードになることは多いようです。よくあるお話ですが、部長など管理職より上の年次の採用には消極的で若手医師ほど歓迎される傾向にあります。40代より30代が好まれ、50代以降になると転職先が限られてきます。

最近では、50代後半以降の医師がセカンドキャリアとして老健(介護老人保健施設)の施設長を希望するケースも少なくありません。ところが、60代くらいまでの医師を望む施設が多いため、70代以降の医師にとっては年齢がネックとなり、マッチングしないケースも年々増えています。
「定年後はゆっくりと老健で働きたいが、まだ先のことだから」とお考えの方も多いかもしれません。しかし、定年前と後では転職市場の反応が全く違ったものになります。老健への転職を希望している場合は早めに転職活動を始めることをおすすめします。

科目については、2019年に入り麻酔科の転職希望者が増えていることが特徴として挙げられます。求人が出るとすぐに応募者が集まる状態が続いていますが、これは2019年度から麻酔科専門医の更新要件に、「申請時点で単一の病院に週3日以上勤務していなければならない」という事項が追加された影響と思われます。専門医を更新し常勤医として働きたいといった場合は、転職活動を急いだ方が良いかもしれません。

希望別のおすすめ転職エリア

希望1「年収アップしたい」

年収をアップさせたい、という場合は静岡がおすすめです。へき地など年収提示額が高い地域と同水準の年収を提示されることも少なくありません。福利厚生などの待遇も東京や大阪といった大都市と比べると格段に手厚く、希望の条件をかなえやすいです。
また、気候の良さも静岡の魅力です。年間平均気温は静岡市で16.5度と温暖な気候に加えて、日照時間が長いのが特徴です。冬でも山間部を除いてめったに雪が降ることはありません。通勤に不安を抱えず生活することができる、という理由から、雪の多い地域から定住を目的に転居してくる医師もいます。

希望2「ワークライフバランスを重視したい」

当直なしや週4日勤務、時短勤務といったワークライフバランスを重視した働き方は、大阪市や名古屋市といった大都市でも、それ以外の地域でも叶えられるケースが増えています。都市部では当直などをバイトでまかなう医療機関も多く、当直なしを条件としたときの選択肢が増えています。一方、医師不足の地域では、当直などはなんとか調整をしてでも医師に来てほしいといった要望が強いため、条件のすり合わせ・交渉によって、希望を叶えられるケースがあるのです。そうした調整が苦手な医師などは、転職支援コンサルタントに依頼するケースも少なくありません。

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